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「努力は仕組化できる」の要約と新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
最後に記事を書いて約2か月空いてしまいました。
今回は読んだ本について紹介します。
努力とは?
私たち一般人は努力を根性論だと捉えがちだ。私自身も意思が弱い自分を責めることも多々あった。
しかし科学的もとい行動経済学的に考えると理性と衝動のせめぎあいなのだ。私たちの生活に基づいた「リアル」な努力は行動経済学の知見を持って考えることが可能なのだ。
今コストを払って将来大きな報酬を得るためにするのが努力。ダイエットや資格勉強などだ。
努力は仕組化できる
努力を努力と思わない人と努力をつらいと思う人がいる。物事によってつらいかつらくないか分かれるが、なぜ、努力はつらいと思うのだろうか。
それは意志の弱さだけでなく目標設定とフィードバックがないことも原因だと考えられている。
努力を継続するのは見えない敵と戦っているようなもの。戦い続けるには自分の頑張りを自分で適切に評価できることが大切なのだ。自分の頑張りや成果を書き出し、目標との乖離をはっきりさせたりなどのフィードバックが重要だ。
またいつ・どこで・どのように行うかを明確にすることも有効だ。より具体的に決めると実行しやすい。
どのようなことでも2か月続けると習慣化できる。
努力を楽しむには?
努力を続けるには、内発的動機付け(やるき)と外発的動機付け(ご褒美)が有効だ。
内発的動機付けができる人が努力が長続きということ。では内発的動機づけはどのように行うのか。人の役に立ちたいとか、権力を手に入れたいとかでもいい(ただ私はどちらもあてはまらない)
内発的動機づけをするのが難しい人はどうするのか。
私のような人には自分が何のためなら頑張れるのか考えること、そして適切な計画を立てることが良いとされている。
この場合自分で適切な目標を立てることが必要になる。例えば次のテストで80点なら取れそうだから目標点数は80点にするとか。
具体的に習慣形成を助けるチェックシートが提案されている。
努力と妨げるものと戦うには?
誘惑に負け後悔する人はソフィスティケィテッド、後悔しない人はナイーフという。
以下は後悔ができ、意志の弱さに対抗手段のあるソフィスティケィテッドについて。
彼らはコミットメントという宣言をすることで計画倒れになることを防ぐ効果がある。禁煙できなければ3万円寄付するなど。将来の意思の弱い自分を縛る効果が生まれる。
次に運の話をしよう。運と努力は表裏関係にあることが明らかになった。自分を幸運だと思うことは努力を怠る傾向にあり、たまたまうまくいったので自分の運を信じていない人は見えない努力をしている可能性が高いようだ。
ただ成功者は運を信じているという話を一般的によく聞くかもしれない。
しかしながら、不運を避けるために耐えうる準備をしていたし、幸運だと思っていたことが実は努力であったということもある。
成功者のやり方をまねしてもうまくいかないのはこのようなからくりがあったようだ。
話は変わって習慣を途切れさせるタイミングにも注意が必要だ。
週末よりも火曜日や水曜日の方が社会人は元気だという結果がでているため、疲労がたまっている金曜日は休んだり人から悪影響を受けそうなタイミングは避けることが無難だ。
努力が報われない方程式
あなたは努力が他人から評価されなかったことはあるだろうか。私はある。
どうして自分の努力が認められない時が生まれてしまうのか。それはまじめな人は努力の基準が高いこと、努力の基準が人によることが大きく関係している。
これに対抗して私たちができることは短期間高頻度でコツコツ行うこと、必死な一生懸命な様子を相手に見せることが重要なのかもしれない。
後悔しないためには?
後悔とは目先の利益を優先してしまうことに起因している。
これは待つことが痛みに感じる人が後悔をするような経験をしてしまう傾向にある。ちなみに私は待つのが大嫌いなのでまんまこれに当てはまってしまうのだ。
目先の利益に飛びつく人(私)は未来の自分に期待しすぎてしまう、例えば、来月の私はダイエットをとても頑張っているに違いないなど。
未来に期待せず、頑張るためには、
今我慢して努力をしてゲットするべきだと思いそれがずっと魅力的に感じるものである必要がある。
努力した後の自分を思い描くことで目の前の誘惑に打ち勝つ一つの方法だといえるだろう。
以上、今回私の読書要約である。
私は意思が弱い人間だと思っていたのだが、実は色々な要因が隠れており、今挙げた方法を実践してみる必要があると思っている。
本書はデータや実験に基づいて書かれているので、個人的に深く納得できる良本だったと思う。