#47 図解が流行った理由ーメリットを添えてー
みなさん、最近図解が流行っているのはご存知ですか?
プレゼンテーション資料に差し込む図解や、パッと見ただけで意味がわかりやすいグラフなど、「図解」がもたらすメリットには年々注目が集まっています。
そもそも、なぜここまで図解が流行したのか?
わかりやすい図解を用いることで、どんな具体的な効果が得られるのか?
せっかく図解を活用しようと思っても、その種類や効果を正しく理解していなければ、正しく物事を伝えられません。
改めて図解の定義を見直し、その効果とメリットについて把握しておくといいかと思い、今回は図解の話をします。
言葉で伝えるのが苦手でも、ちょっとした図を書くだけで伝えられる。
話下手でも図を使って乗り切ってきた時期がある私がお伝えします。
1.「図解」の目的は何か
図解と一口に言っても、その種類は様々です。皆さんは図解と聞いた時に、まずどんなものを思い浮かべるでしょうか?
「図解」は、図形やアイコン、文の集合体である図を活用して、物事を視覚的にわかりやすく表現したものです。
このような「図解」は説明したい事柄を整理整頓し、誰にでもわかりやすく伝えることを目的としています。
2.わかりやすい図解の条件とは
「わかりやすい図解」の条件は、2点に集約できます。
・伝えたい事とターゲットを明確にする
・1図解1テーマに絞る
図解を使う目的は、「見る人に一目でその事柄を伝えるため」です。そのためには、「何を、誰に伝えたいか?」をはっきりさせておくことが重要になってきます。
たとえば新商品と従来商品の違いを表現したいなら、値段や性能など異なる点を洗い出すことに加え、お客様に伝えたいのか、それとも取引先の担当者に伝えたいのかなど、ターゲットを定めることが大事です。
また、ひとつの図解ではひとつのテーマに絞ることも重要です。
せっかく作る図解ですから、あれこれと要素を入れたくなる気持ちはわかります。
ただ、目的は「見る人に一目でその事柄を伝えるため」。図解を見る人の立場で、1図解1テーマを心がけ、要素は必要な分に絞りましょう。
この条件を満たしていないとどうなるかというと…
・なんかきれいな図はあるけど、結局何が言いたいの?
・何か細かくてよくわからない
時間をかけて作ったにも関わらず、相手に伝えたいことが伝わらないという事態に陥ってしまいます。
ですので、このポイントは大切にしてくださいね。
3.分かりやすい図解を作るメリット4選
次に、図解を活用した時の効果やメリットを紹介します。
✓ 全体像が理解しやすい資料が作れる(イメージを簡潔に伝えられる)
✓ 説明不要で共有できる
✓ 思考プロセスそのものが単純化する
✓ 受け手の理解度が上がる(文字だけと比べて学習効率が4倍以上)
(1) 全体像が理解しやすい資料が作れる(イメージを簡潔に伝えられる)
図解のメリットとしてまず挙げられるのは、なんと言っても「全体像が理解しやすい」点です。
口頭説明や文章では伝わりにくい情報、もしくは食い違った解釈になる可能性がある情報については特に、図解があると伝わり方が全く異なります。
また、細かい数字が羅列するような資料が必要な場合も効果的です。図解を活用して一目でわかりやすくすれば後のトラブル回避にも繋がります。曖昧なイメージを簡潔に伝えられるのも図解の持ち味ですね。
(2) 説明不要で共有できる
口頭説明が不要で、一目で誰とでもすぐに情報を共有できるのは、図解の強みです。そのストレスのなさは一度経験しただけで実感いただけます。
スムーズに情報共有ができれば、伝え漏れによるトラブルも回避できます。
とくに今はリモートワークにより、オンラインを介して情報共有する機会が格段に増えました。
口頭であれば細かくフォローできる部分もありますが、テキストコのミュニケーションのみだと十分に伝わらないケースもあるのではないでしょうか。そんな時も図解が活躍します。
(3) 思考プロセスそのものが単純化する
図解のメリットは、情報をわかりやすく表現し伝えるだけではありません。
自分の手で図解を作ると、作る過程で思考プロセスがどんどんシンプルになっていき、頭の中が整理されます。
特に要素が多くて複雑になりやすい情報は、整理するために紙やホワイトボードに書き出して可視化したり、付箋に書き出して同じジャンルに分けたりしないと図としてまとめることは難しいです。
必然的に整理した情報をさらに簡潔に組み立てる訓練をしていることになるので、頭の中がシンプルになるのも納得ですね。
(4) 受け手の理解度が格段に上がる(文字だけに比べて学習効率が4倍以上)
同じことを口頭で伝えると、相手によって解釈が異なることがあります。
文字を羅列した資料だけをただ見せられるよりも、適度に図解を交えた資料のほうが学習効率が4倍以上にのぼると言われています。
また、時間が経っても内容を覚えていてもらいやすくなります。
ですので、簡単な作業やマニュアル化できるものは、文章のみで作成するよりも図解入りで作成しておけば、見る人の理解度を上げられます。
行き違いも少なくストレスフリーな仕事にも繋がるでしょう。
中には、文章のみが延々と続いてなんだか威圧感があるから苦手……という人もいます。
適度に図解を入れることで見る人の心理的障壁を和らげることもできます。
ちょっとしたことですが、情報の吸収度や理解力が格段に変わってきますのでやはり活用するしかないかと思っています。
図解をすることにより、内容を視覚的にイメージしやすくなるため、読者に自分ごととして見てもらいやすくなるのです。
4.最後に 図解の効果を把握し、よりわかりやすい図解作成に役立てよう
いかがですか?
図解がもたらす効果を知ることで、私も図解を活用してみようと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
図解する時は、
・伝えたい事とターゲットを明確にする
・1図解1テーマに絞る
この2点を意識して、是非わかりやすい図解を作ってくださいね。
時間は有限です。あなたの貴重な時間を有効活用するためにも、パッと見ただけで意味がわかる図解の仕組みを知り、仕事にプライベートに役立ててみてください。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?