#37 マルチタスクの善し悪し
音楽を聴きながら仕事をする
スマホを見ながら食事をする
普段からこんなことをしている方、多いのではないでしょうか。
私は「ながら」で何かをしている事が多い人間です。
しかしSNSが普及して、これから耳の時代がくると言われている現在。
ますます色んなことをやりたくなる反面、マルチタスクのデメリットについてよく耳にするようになりました。
内容を聞くと、私も思い当たるフシがちらほら…。
それでもながら作業を続けている自分と改めて向き合ってみる必要があるかなと感じました。
そこで、今回はマルチタスクの良し悪しを改めて考え、自分はこれからどう捉えていくかについてお話します。
「ながら」で何かをしている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.メリット
私が考えるメリットは、この2点です。
・同じ時間で複数の作業を伸ばせるのが良い
・作業効率が落ちても結果的に多くの結果が得られる
実際に経験をして良いと思う点です。
私がデメリットがあると知りながらも「ながら」作業をしている理由ですね。
どんな人も1日は24時間。
やりたい事があるなら同時にすれば効率がいいよね、と思う私は悪くない、はずです。
2.デメリット
心理学では、以前からマルチタスクの悪影響について提言されています。
中でもデメリットだと言われている事は以下の2点です。
・効率が落ちる
・時間感覚がおかしくなる
こちらはもう少し詳しくお話しますね。
(1) 効率が落ちる
ある研究によれば、現代人がひとつの作業に集中して取り掛かれる時間はたったの15分。
一旦、作業が中断すると、再びもとの作業に取り掛かるまで25分かかります。
さらに、他のことをしながら作業をした場合、脳の回転や集中力など、全ての面で生産性は40%下がり、ひとつの作業を終えるのにかかる時間と作業ミスが起きる確率が50%増えます。
これだけでも「ながら作業」は効率を落とすことでしかありませんね。
(2) 時間感覚がおかしくなる
これは、ここ数年の社会心理学の研究によりわかってきたことです。
「ある作業から別の作業へ何度も注意を切り替えると、その度に時間に対するプレッシャーは増える」と言われており、脳が時間が細切れになったかのように思い込み、常に時間に追われているように感じてしまうんです。
研究者の間では、「時間汚染」と呼ばれている程のもの。
常にあれもこれもやらないと!という気持ちになるのは脳に忙しいと感じさせてしまっていたからかと納得しました。
3.デメリット解消法
デメリットを少しでも軽減できないか考えたところ、これなら私にもできそうだなと思えたものがありましたのでご紹介します。
それは、あらかじめタスクを切り替えるタイミングを決めておく事です。
これはコロンビア大学が考案した手法で、実験でも効果が確認されています。
気まぐれに作業を切り替えるよりも、「次の時間が決まっている」おかげで脳が安心する結果、作業を切り替えても時間が細切れになった感覚が起きず、安心して作業に打ち込めるんです。
実際に私も「30分だけテーマAについて考えて、次はテーマBの資料を作る」と決めておき、時間が来たら、すぐ予定どおりの仕事にに切り替えてみました。
確かに、タイミングの良いところまで進められずに次の仕事へ移るのはモヤッとしますが、確かに変な焦りはなかったです。
予定通りにやるだけで頭が整理できるんだなとちょっと発見した気持ちでしたよ。
また、時間を決めているので特にラストスパートがかけられたので、結果として効率は良かったのではないかと考えています。
4.まとめ
いかがでしたか。
今回はマルチタスクの善し悪しを改めて考えてみました。
私はこれを踏まえ、並行して複数の事を行う時間を決めた上で、上手に自分の脳と付き合っていこうと思いました。
ただし、忙しいなと思ったら立ち止まってみる。
自分の状態を客観的にみれるように工夫をしながらまだまだ時間を有効活用していこうと思います。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。