ハーブの使い方
熱帯の国ラオスでは様々な食用ハーブが使われます。まずは、東南アジアで使用頻度の高いレモングラス、ライムリーフ(こぶみかんの葉)、ガランガル(南姜)、このほかにタイバジル(台湾バジル)、レモンバジル、スペアミント、ディル、のこぎりコリアンダー、パクチーなどがあります。ちなみにラオスではパクチーというとディルのことを指し、日本でパクチー(香菜)と呼ばれているものは、ラオスではパクホームという名前になります。
レモングラス、ライムリーフ、ガランガルは、乳鉢で叩き潰しペーストにして煮込みや焼き物のつけダレに使われたり、そのままをスライスしてスープの風味づけとして使われたりします。風味付けということもありますが、その前に、魚醤パーデークや肉、魚の臭み消しの用途がベースになっています。とれたての新鮮なハーブは香りが強く、クセのある臭いなどすぐに打ち消してくれます。
揚げ物の香りづけとしても相性が良いです。
例えば、ピーナッツをライムリーフ、レモングラスと一緒に油で炒めるフレーバーナッツ、ライムリーフ香る骨つき豚カルビなど、南国らしい爽やかな風味が堪りません。
ラオスの家庭を除くと裏庭に頻繁に使うハーブが必ず植えられています。
もち米×魚醤×ハーブ=ラオス料理 と言えなくもありません。
もちろん、これだけではありませんが。