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入院三日目

【療養日記2024 8月7日(水)☁️→☀️】

 朝主治医が来て今日は検査だからお昼は抜きと伝えられる。前日までに聞き及んだ話では造影剤付きCTとMRIだ。

 朝のうちはルーティン通り朝食前はデイルームで写経を。しかし朝食が来たのは7時40分ごろとフェイントを食らう。

 こんな時でも僕は8時になるまでは食事には手をつけない。遅れたら仕方ないが早い場合は時間まで待つことにしている。

 主治医が来たのはこの食事の後だ。検査は午後と言われ少し緊張しながら午前中を過ごす。

 その後のルーティンはまいにちハングル講座→デイルームで写経。そして昨夜もなかなか眠れず3時過ぎまで起きていたので眠たくなり微睡んでいた。入院中なのだから眠たい時に寝ても罪悪感というものは基本なくていいと思う。その間にMacのアップデートなどもしておく。

 その後デイルームに移動して昼食時間ギリギリ手前まで写経。部屋に戻っても何も食べられずひたすら目を閉じて横になる。

 お迎え(検査)が来たのは2時半前くらい。CT室まで連れて行かれ、少し待った後でまずはカテーテルをつけ、その後CTに上がる。頸部の撮影はちょっとでも動くと失敗するらしく台の上に拘束され、さらに頭や顎をガッチリ固定される。普段からお馴染みのCTにこんな装置があるなんてことは知らなかった。

 CTと言えばこれまでは殆どが脊椎などの腰部の撮影で、その部位で造影剤を使ったこともある。頭部は少し事情が違うようだ。

 台に乗せられ雁字搦めにされてCTに突っこんで、時折「息を吸ってください」だの「楽にしてください」という呼びかけに応じているうちに造影剤投与。すると急激に右の腕から全身へと体が熱くなっていく。まるで夏のビーチへと突進して行くようなあの急激な暑さ、もとい熱さだ。

 これ、結構ハマるかも。体は汗をかく間もなく熱くなり、やがては足まで熱が届いたかと思うと急速に冷めてゆくのがわかった。そしてそれとほぼ同時に撮影も終了する。

 CT室までは病棟の係員が車椅子を持って迎えに来てくれたのだが、結局は行きも帰りも車椅子のお世話にはならなかった。

 検査が終わると部屋に戻りしばらく休む。夕方になってシャワーに入る。このシャワーというのも一日のルーティンに必ず入れてある。入院生活中シャワーくらい気分転換になるものはない。入れるのであればシャワーは毎日入る。シャワーの優先度は非常に高い。

 シャワーの後はすぐに夕食。今日は検査で昼食を抜いていたので夕食は楽しみにしていた。そしてその夕食も期待を裏切らない。

 シャワーの後で主治医と話ができたが、今回の検査では危険の兆候も見つからず、問題の解離ももう治まったのかまたは元から問題のない程度のもののようだという見解。あとは他のドクターと協議をして今後のことを決めるという事になった。うまくいけばMRIは回避できそうである。そして早ければ金曜に退院の可能性もあるが、そうなると今度は本当に大丈夫なのか不安が募ってくるからおかしなものだ。

 夕食後は部屋で写経をしたあとデイルームで「まいにちハングル講座」のおさらいとハングルのタイピングの練習。そして以前の入院時にもやっていたカレンダー作りをまた始めた。こうして常に何かをして退屈を回避すること、そのためのルーティンでもある。そしてこのルーティン通りに動くことが一番入院生活中に無駄なことを考えずに前向きに過ごしていける秘策なのだろうと思っている。■

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