FRBのインフレ目標「2%」が定められた経緯や効果と課題(5分でわかる)
FRBは、雇用の最大化と物価の安定を目指して金融政策を行っており、特にインフレ率を平均で2%に抑えることに注力しています。このインフレ目標は、2012年に公式に採用され、物価の安定に対する道筋を提供して来ました。
一方で、COVID-19後のインフレの高まり等により、この目標を再考すべしとの声も上がっています。特に、インフレ目標に偏りすぎて労働市場が軽視されているという批判の声も高まっています。
ここでは、世界の主要な中央銀行が採用している2%というインフレ目標が、いつどのように定まり、どのような経緯で今に至っているのか、またその効用や課題について、Yahoo Financeが提供する5分でわかるコンテンツを分解して紹介したいと思います。ご参考下さい。
(1)コンテンツ
FRBには、2つの使命があります。雇用の最大化と物価の安定を維持することです。物価の安定化に際して、中央銀行が目標とするのは2%のインフレ率です。
FRBは、インフレが低く安定していると、経済が効率的に運営されると考えています。しかし、なぜ2%なのでしょうか?
この投稿では、2%がFRBのインフレ基準になった経緯とその数字を見直すべきという見解を紹介します。
2%のインフレ目標は、現在では主要な中央銀行すべてが採用していますが、最初にこの考えを提案したのは1988年のニュージーランド準備銀行でした。当時の財務大臣は、長年にわたる2桁インフレの後、強いプレッシャーに直面していました。
ニュージーランドは最初の目標範囲を0%から2%に設定しました。他の中央銀行もすぐにこれに倣いましたが、FRBが正式にインフレ目標を採用したのは2012年のことです。
このインフラ目標の考え方の目的は、予測可能性と確実性を生み出すことです。消費者や企業がFRBの目指すインフレ率を知ることで、将来の計画を立てやすくなります。また、物価の動向について適度な安心感を得ることができます。
経済学者たちは、インフレ目標を2%に固定することで、FRBの担当者がその政策ツールを最大限に活用する柔軟性を持てると指摘しています。
その方法が常にうまくいったわけではありません。持続的な低インフレが続いたため、FRBは2020年に「平均インフレ目標」という新しい政策手法を導入して、大幅に方針を見直しました。
そして今、COVID後の頑固なインフレにより、2%という目標値を巡る議論が再燃しています。
共和党は概ね2%の目標を支持しています。FRBは、5年ごとに金融政策の枠組みを見直しており、2024年には政策戦略、ツール、コミュニケーションの方法について、徹底的なパブリック・レビューを行うことを約束していますが、経済学者たちはすぐに大きな変更が行われるとは期待していません。
(参考)
(2)オリジナル
オリジナル・コンテンツは、以下リンクからご覧になれます。
尚、本投稿の内容は、参考訳です。また、意訳や省略、情報を補足したコンテンツを含んでいます。
Yahoo finance より
(Original Published date : 2024/08/14 EST)
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だうじょん
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