糖質制限食はケトン体との付き合い方ということを知ること
糖質制限食は糖尿病を治療する、ダイエットにとてもいいと聞くのですが本当なのでしょうか?
ここ最近は糖尿病のシリーズをnoteの記事に書かせていただいています。
というのも、11月14日は糖尿病デーということで少しでも糖尿病のことを知っていただき正しい知識を持って生活をしていただけたらという思いで書いています。
動機は何でも良いのです、たまたま『僕』と知り合いだから呼んでるだけ、たまたま見つけたから読んでるだけ、そんな感じで構いませんので目を通していただきお役に立てれば、これ幸いでございます。
テーマを絞って書くということを普段はしないものですから様々な方からご質問を頂きました。その中でも多く頂いた質問にお答えしていこうかなと思っております。
今回のテーマは「糖質制限食」です。
糖尿病の本を読んでいるととても効果があり、糖尿病が治ると本やテレビで言っていたやダイエットでのご相談をいただくことがあります。
これについてお答えしていきたいと思います。
まずは結論から
糖質制限食は正しい方法で行い、遺伝子の適性があれば向いている素晴らしいものです。
しかし、その多くの方には向かない方法であるということをご承知ください。
糖質制限食について
糖質制限食というのは炭水化物の割合を減らしていき、タンパク質と脂質で割合は自由にしていくということです。
病気の実用書コーナーなどにも数多くの著書が並んでいます。
糖尿病でこの糖質制限食をやってもいいかという質問がきていましたのでお答えしますと条件があります。
それはまずは必ず医師と病院の療養指導士とくに栄養士と相談をするようにしてください。
そうしなければ、命に関わることになりますのでお気をつけください。
理由としてはいくつかありますが脂質を多くしてそれをエネルギーに変えていく場合は確かに炭水化物とエネルギーを作り出す機序異なります。
それゆえ、糖の分解やインスリンを出すときの身体の負担は軽くなります。
しかし、脂質を多く摂りすぎてエネルギーに変換していくと気はまず分解するカロリー数が異なることを覚えておくようにしてください。
また、脂質を糖の代わりにエネルギーにすると低血糖を起こしやすかったり、ケトン体というものが体内に溜まっていきケトン体が悪さをして昏睡し、気絶してしまうということもあります。
慣れないうちは吐き気、身体の怠さなどもあり糖尿病の体調コントロールが不安定になり体調をより悪化させる可能性もあります。
行うにあたってもう一つやっていただきたいことは随時血糖値のモニタリングです。
これは1型糖尿病の患者さんしか保険は適用をされませんが2万円も出せば個人でも買うことが可能なデバイスです。
ご自分でしっかりどのような時に血糖値がどれだけ変化が起きるのか、体調を自分で違和感を感じるときに血糖値はどのくらいの値なのかを知ることが大切になります。
効果があるかないかは個人差が大きいものがあります。
もともと、糖の分解や蓄え方などは個人の遺伝子に差があります。
クリニックなどでそれを調べることもできますがまだ少ないのが現状。
通常の病院ではまずやっているところはありません。
かといって、遺伝子を調べるキットのような簡易的なものでは正確なものは結果として出力されませんので多少のお金を出してもしっかりと調べてお調べすることをオススメします。
遺伝子に関しましてはここでは触れませんのでご了承ください。
次にタンパク質優位な食事への割合
こちらは特に命の危険がありますからお年寄りなどはテレビや本、雑誌の情報を鵜呑みにせず、必ず医師へ相談してください。
1番怖い理由としましては糖尿病腎症の患者さんが縋る思いで、この糖質制限食を行いより悪化してしまうことです。
腎臓病を患っている方は1日に摂取できるタンパク質の量は制限されています。
これを糖質制限食は血糖値にいいからということでタンパク質優位に行ってしまうと危険ですのでやらないようにしてください。
糖質制限食のダイエット
糖質制限食のダイエットをやってみるとすぐに痩せるという人となかなか痩せない人がいると思います。
これは個人の遺伝子の差によるもので上記でも説明した通り脂質やタンパク質の吸収、糖の分解機序など得意不得意があるためです。
クリニックでそれなりの金額がかかりますが調べていただくことが1番良いのですが余裕がない場合はご自分で少しずつ試していくというやり方をしてください。
脂質やタンパク質も良質なものを摂取するように気をつけましょう。
脂質ならなんでもいいかというとそうではありません。
例えば、ショートニングの入った体に悪い脂肪酸などはかえって痩せるどころかご自身の体を傷つけることになりかねません。
お手軽にできるものではなく食費も普通の食事よりも高くなるということはザラにありますのでお気をつけください。
結語
糖質制限食の血糖値コントロールが一つの手法として取り扱われることがあるのは事実です。
しかし、やたらむやみにご自身の自己流で行うと取り返しのつかないことになりかねません。
まずはご自身の体のこと人の体や栄養素の吸収などの機序、これは栄養学で言うと分子栄養学という生化学分野を取り扱うものでもあります。
これらを少しずつご自身で学ぶこと、専門家への相談をすることをしつつ、自分に合った適切な方法で糖尿病と向き合ったり、ダイエットに励んでいただけらなと考える次第です。
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