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SNS時代の大人が「真似」に苦しむ理由と解決策

いい大人がずっと人の真似をする。
これはあまりいい事ではありません。

大人になるというのは「大人」になるための経験や体験を積んできたということです。
ゆえに大人になるというのはその積み重ねを持っていることであり、経験、体験があるからこそ、そこに伴って知識というものも当然持っているはずなのです。
大人になるというのはそういう経験などを使って自分に適した道具や価値観などを形成していくことをいうのだと考えているのです。

つまり、真似では手に入らないものなのです。

これを勘違いしてか、何かを真似てはうまくいかないとボヤく人やどこかに自分の腑に落ちる答えがあるはずだと探し続けるジプシーになる人もいます。
しかし、これでは見つからないのも当然でそれに気づけない。

真似るは学ぶだといいます
しかし、これはあくまでも子どもの話
子どもは経験の積み重ねもありませんし、情報、知識の蓄積もありません。
子どもは近くの人間の真似をして自分のやりたいこと、生きることのためのものを経験として蓄積していきます。子どもが未熟であるがゆえで、ここから周囲の大人や環境から学習し、言葉や価値観、行動の規範やその方法を得ていきます。

大人は違いますね
そして、大人はすでにこの行程を終えているわけですから経験があるわけです。
この経験は大人の長い時間を経てきたもので、人と同じものは何ひとつあるわけではありません。
当然、“真似る”で間に合うはずがないのです。
この経験や知識の蓄積からの創造が必要であり、独自の価値観、行動などが求められるわけです。
これが人への貢献になれば仕事となり、あなたの強みとなりますし、自己実現という側面でも役に立ってきます。

現在の多くの大人たちはSNSなどの情報をみては自分もこうなれるはずだ、重ねてはこういうものがいい生き方だと価値観をいつの間にか真似て生きようとします。
これがいかに苦しいものかを理解もせずに……
誰かの真似、模倣は自己選択の結果として意識的にやっているならまだしも、無意識にやっている人も少なくありません。
そうなると無理がたたって精神的に追いつめられていくのです。

大人の真似はその仕方にコツがあるのです。
そのままやるのではなく、どういうものかということを分解し、芯となる部分を元に自分に合うように再構築していく

理解し、分解、再構築

これらを通して大人の使えるものへと昇華していくのです。

大人とは真似をすることをやめることなのです。

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