ダマスク、アカンサス、モロッカン、ヴィクトリアン。パターン&デザインの話。
前回少し触れたので昔の記事を整理して、近年お気に入りな"柄"のお話を書きます。
元々は、無地・単色一辺倒の人生でした。
理由は「好きな色と苦手な色が混ざることが許せない」から。
特に衣類に顕著ですが、身の回りの小物
文具や財布、バッグなどにも同様の思いです。
私は青と白が好きで
ピンクと黄色が苦手です。
特に黄色は青と補色関係なので、チェック柄などには混ざってきがちです。
私もデザイナーなので、補色を入れる意味や効果は理解していますし、仕事の上でなら平然と使います。効果的で綺麗ですし便利です。
でも、自分の持ち物にはイヤなんだ!
好きな物に嫌いな要素が入る事に耐えられず、だったら無地でいい。無地が善い!と、中学生くらいからですかね?そう思って過ごしてきたのです。
ただし…青×白が大好きなので、ストライプやドットはOKでした。
なので ↓こちらの記事↓ のようなタイル柄は大好物なわけです。
(流石にこの柄の服は着ないけども、ポーチくらいの小物なら素敵だと思う)
◆◇◆◇◆◇◆◇
さて、本題です。
本当のところ、最初に気になったのは「北欧柄」と呼ばれるものでした。
キッカケは例のウィルスで"布マスク"を作った頃(2019~2021)の事。
布マスクを作る
→生地をみる機会が増える
→ハンドメイド楽しい
→生地を見る機会が増える
→エンドレス
そんな中で「あら、素敵だわ」と思ってお気に入りにチェックしていたのが、
「北欧柄」で検索して見つけた柄でした。(※検索結果なので実際は北欧デザインじゃない可能性もある)
意外なことに、補色あり。しかも苦手なグレイッシュカラーまで入っている。
これに「惹かれた」ことは私の中では大事件で一大事です。
一度買い物かごに入れ「いやでも黄色だしな…」と外し、でもやっぱり気になって…ウジウジするのも面倒になり、物は試しと買ってみることにしました。
もしかしたら当時は、北欧風と言う言葉に踊らされていたダケかもしれません。
しかし今これを見ると、カラーこそ北欧風ですが、
惹かれた要素は「菱形のようなパターン」ではないかと推察します。
(つまり補色云々はまた別のはなし)
「そういえばアーガイル柄とか好きだしな」と。
それからも、気に入った布を見つけてはブックマークし、並んだ一覧を眺めていた時。やはり菱形のパターンが並んでいる傾向が強いことに気づきました。
「この幾何学模様の名はなんというのだろう?」と調べてみると、
ダマスク柄(ビクトリアン柄)やモロッカン柄と呼ばれる模様でした。
また、海外ドラマの室内の壁紙がダマスク柄だなと気付くことが増えました。
具体的に言うとシャーロックホームズが出てくるような時代と世界観で、それに気付くと余計に気になり「好き」が加速していきます。
(現代でも海外の壁紙はそうなのかな。オシャレだなあ)
「菱形が好きなの?」と聞かれると、それは違う気がしてならないのですが…パターンの並び方としては大変美しいと思います。
同様にハニカム構造もとても美しくて好きです。
なにより…
ダマスクやモロッカンなら基本的に青×白で成立するから!
ゴージャスなデザインになると補色が入り出しますが、単純なパターンなら「青×白」で成立するのでとても好みです。
切っ掛けが「布マスク」から始まったので、今回は布の写真が多かったですが、「缶」や「マスキングテープ」や「ノート」にもダマスクやモロッカン、タイルのパターンがあれば、つい買ってしまいます。
とはいえ。この柄の複雑さは今だからこそ好きになったと思います。
(中学生の時だったらイヤだったろうな)
許容範囲が広がり、「好き」が増えていくのですから、歳を重ねるのも悪くないですね。
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