Vol.52【🎬映画コレクション】命懸けで撮ったドキュメンタリー

MERU／メルー🇺🇸
2015年
監督： ジミー・チン、 エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ

３人の男が命懸けで、ヒマラヤ最高難易度と言われるメルーに挑むドキュメンタリー映画。

メルーはそれまで、誰一人頂上に登った事がない、超難関のスポットなのです。

この写真に写っているのが、登山家でもありカメラマンでもあり、この映画の撮影と監督を務めた ジミー・チンさん。

ジミーチンさんの笑顔がまた素敵で、彼の人格、人柄だけを観ても、
この映画の価値は大アリだと思います。

この映画が、他の類似のドキュメンタリーとの違いを語るとすれば、
それは恐らく、撮影のクオリティだと思います。
ドキュメンタリーとは思えない程の、映像が楽しめます。ガチな感じです。


歩く方ではなく、ほぼクライミングなので、その中でどの様な過酷な環境で
どう撮ったんだろうと、観れば観る程感心してしまいます。

♦︎この映画は、時間をかけてゆっくり味わえる様な作品です。
   自分を内省したい時、立ち止まって振り返りもしたい時、大事な節目に立って自分の未来を考えている時、
などにおすすめです！

個人的に言うと、ガンガン行くぞー！とアドレナリンがたっぷり出ている時には、あまりフィットしないかもしれません。

♦︎ 映画の内容はとても濃く、３人の思い、各々の事情、そして彼らを支える身近な人達の声なんかも、出てきます。

ハイライトはなんといっても、３人が異なる事情を伴い、そして色んな思いを連れて、自らの生命を懸けて、一歩一歩全身して行く所だと思います。



３人の絆そして、亡くなった登山家達との絆なんかも見所の一つです。

〜観た気付き〜

◉『今を生きる』と言う事

山を登っている時は、その瞬間瞬間に集中して、目的地に向けて一歩一歩前進しなくてもいけません。

もちろん途中で、もう無理だ。とか。過去の記憶、雑音が襲いかかってくる事もあります。

しかし、その時の恐怖に負けず、『勇気』で前に前進する事がいかに大切かを教えてくれます。

『今を生きる』と言う事は、生命の危険がある登山している彼達は違って、
安全だと思っている所で送っている私達からしたら、
普段疎かにしがちな事ではないでしょうか。

今あるタスクに追われてしまって、今ある奇跡を観る事も出来ない。
しかし本当の感動は、今と言う瞬間にもう起こっている事で、
それを感じる事が、本来の私達と繋がる一番の方法ではないでしょうか。

◉   誰もやった事がない事を挑戦する時、一番大事なのは『信念』

私達は、何かやる際に、通常やった事がある人をまず観て、
もし自分が成し遂げたい事が、前代未聞の事だったら、
挑戦する事にワクワクする同時に、不安感を抱くであるだろう。

自分の目で見なければ、信じられないと感じちゃうが、それが人間だと思いいます。
しかし、そう言う態度をやめなくてはいけません。成し遂げたげれば。

まずその抵抗感を克服する為には、自分に信じられる理由を提示する事だと思います。

なので、自分なりに不可能と感じない方法を見つけてみてください。

◉   今やっている事の為に、死ねると思うか

ジミーさんは一度他の仕事で、雪山にいた際に、雪崩に流され下敷きにされたのですが、なんと奇跡的に生存します。

登山中に、雪崩にあって生きてられるのは、そんな事は滅多にないそうです。

その後、ジミーさんは生かされたこの生命をどう使うか を真剣に考える様になります。

そして彼はそれでも、メルーに行く事を決意したのです。

私達は普段あまりにも、現実的な事にいっぱいいっぱいで、
もっと大きな視点で、大事な私達の命について考える事ってあまりないですよね。

私からして、本当の幸せは生きている間に、死ぬ気で何かを無我夢中に出来る事ではないでしょう。

彼達はメルーの頂点に挑む最後の時、『死刑台に行く気分だ』といってました。

でも実際それは自分が求めているものだと、心の底から知っているから、
死のリスクを背負ったとしても、その一歩先に死の淵まで行く事が出来るのではないでしょうか。

正直、急に死ねる程のものを探すっている事は容易ではありません。
私も、これっているものは、まだ見つかっていません。

しかし、私はその心構えで、今と言う時は過ごしています。
その時にちょっとでも情熱が湧き上がった事に対して、
生命を全てかけるつもりで取り組みます。

そうすると不思議な事に、それが終わった時、
満たされた感覚が全身でに行き渡り、
ふかふかの布団の中に入った時に、
一瞬ちゃんと生きたな、もし今いなくなっても悔いはないと言う気持ちになるのです。

その次の日には、また違う風がふくので、また生命を最大に生きるのですが、その様な死と意識した生き方こそが、
私達の生命を輝かせてくれるんだと、私は思います。

私も、Noteを開いて、どうしても書く気にならない日もあります。
どんなに、言葉が下手でも、
伝える事に、発信する事に何かしら意味が絶対あると信じているので、
私は一瞬の不安や恐怖を乗り越えてきました笑

私達は必ず死にます。
なので、その前に自分の生命をどう使うか考えるべきだと思います。

生中生なし、死中生あり

あなたは今、『生かされています』
どうか、生命を大切に、そして大胆に使って欲しいと思います。