美味しすぎない「サービスランチ」
カランコロンカラーン
今どきコントのシチュエーションでしか聞かないような甲高い鐘の音がなる。細く薄暗い階段をのぼりドアを潜ると、徐に手の消毒を促された。今どきは仕方がない。さらに額に機械を当てて入店する。今さらだが、35度9分ということは無いと思う。
13時を過ぎたというのに、店内は強引なまでに薄暗い。女性店員の髪色や髪型が、さらに夜の空気を醸し出す。このヘアスタイルに巨大な胡蝶蘭がしっくりと馴染む。昼間から生ビールが配膳されている。
窓際に立てかけられたメニューにある