Q:表現の方法論を教えて下さい
なぜその作品が作られたのか。
作者はどんな思いだったのか。
時々、その源に触れてみたいと思うこともあります。
今回はこんな質問が来ていましたのでnoteで回答していきます。
前半は質問への回答、後半の有料ではこの疑問に対する違和感を載せています。
質問者様への疑問というよりは、なんでこんな疑問が生まれるんだろうという所です。
こんな内容でした。現状ご自身が表現者ではないようですが、好奇心が多く行動に移っているようです。さて、ここで質問を整理しましょう
・哲学思考をアートなどで表現する方法論が書かれた本
・方法論が論じられないのはアーティストは後付けて思考してるからではないか
前半はこの2点に答えていきます。皆さんもご意見ありましたらコメント欄や記事共有で教えてくださいね。
哲学思考をアートで表現する
近代美術以降、アートは哲学的思考法を用いることも目につくようになりました。もちろん全てのアートに哲学が必要だとは思いませんが。アートの範囲を話すと長くなるので、ここでは「アートの中には哲学的思考が元になっているものもある」と捉えておきます。
さて、質問に答えるには
・論文とアート、適してると判断するための材料
・おすすめ本
ということになるでしょう。
論文とアート、適してると判断するための材料
アウトプットは自分の能力に大きく依存します。事象ベースで考えると混乱しますが、結局内容がどれだけ素晴らしかろうが伝え方で全てを台無しにすることができてしまいます。
よくこうゆう時、私はパン作りを例にあげますが、最高に美味しいけど趣味で作ったパンと、それなりだけど日本一売れてるパンでは、社会的には後者のほうが優れているわけです。どれだけ趣味で作ったパンが美味しかろうが、誰も知らないものは存在しないのと同義です。
そのため論文、アートなど、多様な形で私たちは哲学的思考を伝えることができますが、表現しなければ社会的には無いものと同じで、また上手く表現できなければ伝わらず、伝わらないものは同じく社会的に無いものと同じです。そのためこの問いについては、やはり事象ではなく個人の能力に焦点を当てるべきと私は考えます。
個々人の能力は、生まれながらにして持つ先天的な要素を、経験を通じて後天的に獲得するスキルの両方から形成されます。
従って、先天的に優れてる分野であり、かつ経験を積んできたものが今回の質問の回答になります。
私は「芸術は才能」とも「努力で何とかなる」とも思っていません。むしろ両方が無いといけません。強いていえば、努力のほうが重要とも思いますが。
おすすめ本
さて2つ目に、本質問に関するおすすめ本ということですが、前記したように表現に適した方法は個人の能力に依存するという結論ですから、本で何とかなるものではないというのが私の意見です。
あえて取り柄げるとしたら後天的な能力の獲得に必要なもの(教本系)もしくは先天的な能力を見つけ出す手順を記述した自己啓発的な本になると思います。
教本系のおすすめ本は、質問者さんの聞きたいことと逸れているような気がしますし、自己啓発系の本はあまり読まないのでよくわかりません。もしこれを読んでいる方の中で、先天的な能力を見つけ出す方法論が書かれた書籍をご存知の方がいらしたらコメントで教えて頂けたら幸いです。
むしろここでの回答は「答えを本に求めることが本当に最適か」について言及したいです。
先天的な能力であれ、後天的な能力であれ、答えは外部にはなく、むしろあなたの中にしか無いように思います。また先天的な能力に気づくには「しばらくやってみないとわからない」ことです。やってみないことには発揮できないし他者と比較できない。続けられるかもわからない。向いてるか向いてないかなんてわからない。だから方法論を模索して足踏みしてるより、先ずは試してみることが、1番最適かと思います。
ということで、今回の質問に回答してみました。いかがでしたか?
「私はこう思うよ」「おすすめ本あるよ!」という方は教えてください。
ここからは有料記事になります。質問者さんとはあまり関係ないけど今回の考察に関連した内容を話します。有料な理由は…ちょっと口が悪いからです笑
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