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出汁を取ることから始めてみよう そうめんつゆの作り方

そうめんつゆ、ポン酢、味噌汁、お浸し、天つゆ。
全て同じ「出汁」をもとに作っており顆粒だしやだしパックなどにあたるものが「出汁」となります。

そもそも出汁を取るって難しそうで面倒、コストも時間もかかるし…というイメージだと思います。言ってしまえば概ねその通り。
否定することがあるとするとコストはそんなに変わらないかな。めちゃくちゃ良い昆布や鰹節を使うとなればもちろん話は別ですが、スーパーで売ってるもので十分美味しい出汁は取れます。

なぜそんなに出汁推しするのか
味噌汁を一口飲んだ瞬間「はぁ〜」が漏れるんです。本当に美味しいと人は唸る、ため息が出ると名作美味しんぼでもありますがまさにその通り。自分では気付かなかったけど毎回漏れているらしいです。←幸せなやつ笑
ただ先ほども言った通りやや面倒ではあります。なので私は出汁を取るときはたっぷり取り冷蔵庫で保存して使います。春夏なら3-4日、秋冬なら5-6日ほど日持ちするのでその期間内に使う分だけ取るという感じです。ちなみに濁ってきたら危ない合図なのでご注意を!

顆粒だしとだしパック
顆粒だしは深みが足りなく悪く言うと薄っぺらいという印象で、自分で取った出汁との大きな違いはコクと旨味だと思います。
また、だしパックは好みの味が見つかれば良いと思いますが、何気なく使っているだしパックが本当に自分好みの味かと聞かれるとどうだろう…となりませんか?
昆布、鰹節、煮干しなどいろいろな配合で試して料理ごとに合った好みの「出汁」を見つけるというのも楽しみのひとつです。

ここまで出汁を取ることの魅力を押しつけてきましたが、決して顆粒だしやだしパックを否定しているわけではありません。忙しいママや一人暮らしの方たちの強い味方なので無理せず上手く利用していくことが大切かなと思っています。

結局なにが言いたいのか
本当の「うまい」を体験してみませんかという提案です!ちょっとでも興味を持っていただけた方はぜひトライして味の違いを感じてもらえたら嬉しいです。


◆基本的な合わせ出汁の取り方(昆布+鰹節)
材料
水・・1㍑
昆布・・15g
鰹節・・20g

手順
①昆布を濡れ布巾などで両面拭いて1㍑の水に入れて一晩冷蔵庫に入れておく。
(最低常温で1時間置いておけば大丈夫ですがじっくり旨味を引き出すために一晩置きます)
②鍋に①を入れて弱火でじっくりと加熱し、沸騰する直前で昆布を取り出す。
③沸騰したら火を止めて鰹節を入れそのまま鰹節が沈むのを待つ。(約5-6分)
④沈んだらすぐにボウルにザルを乗せ、キッチンペーパーを二重にして被せ濾す。
(沈んだタイミングですぐに濾すことで味も見た目も濁りのない透き通った出汁が取れます)

昆布と鰹節は冷凍保存し、溜まったら刻んで醤油、みりん、生姜などで味付けしてご飯のお供にします。

◆そうめんつゆ
材料(2人分)
出汁・・300cc
みりん・・大さじ1
醤油・・大さじ2と1/2

手順
①みりんを鍋に入れ沸騰させてアルコールを飛ばします。
②出汁、醤油を加えて再沸騰したら火を止めて冷まします。

時間がないときは…
みりんのアルコールを飛ばしたら火を止めて出汁、醤油を加えて完成。
再沸騰する理由としてはすべての材料をしっかり馴染ませ角のないまろやかな味わいにするためなので、少々角は感じますがこの方法でも美味しく仕上がります。

そうめんの飽きさせないちょい足し
ラー油(お子様にはごま油)、酢を少量ずつ入れると最高に美味しいです。
また、エスニックがお好きな方はナンプラー、パクチーを入れると◎
どハマりしたラー油も今度ご紹介したい!


長くなりましたが…

出汁は和食の基本で専門学校でまず教わること。そして和食料理店に務めたときも最初は出汁を取るところから教え込まれ、しばらくは出汁係になる。
そのくらい大切なものなのです。少しでも出汁の美味しさ、おもしろさに気付いてくれる方が増えたら嬉しいな。


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