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【専門家アドバイス】発達障害は遺伝しますか?お風呂が苦手な理由と対応法

【ご相談】

7歳のこどもが発達障害と診断されました。
両親とも普通だと思って生きてきたのですが、よく考えると特性を持っているような気もします。
発達障害は遺伝性なのでしょうか?



【La lucheからのアドバイス】

ご相談いただきありがとうございます。
研究は進んでおりますが、発達障がいの原因を明確に説明する根拠は、現段階ではまだ発表されておりません。
遺伝的な要因も関係すると推測はされています。
ただし発達障がいに関係する遺伝子は非常に多くあり、複数の要因が関係し合う可能性が挙げられています。
定型発達のご両親から産まれたお子さまが発達障がいと診断されるケースももちろん多くございます。

20年に渡り1000人を超える発達障がいのお子さまと向き合ってきた現場での印象としては、親子やご兄弟で発達障がいの特性をお持ちのケースは稀なことではないと感じています。
お子さまの療育に通ううちに保護者さまがご自身の特性に気づかれる場合もございます。
それは決してマイナスなことではありません。
サポートを受けずに生きづらさを感じながらこれまで頑張ってこられたご自身を労ってあげられる大切な機会です。
私たち療育者は保護者さまをサポートすることも大事な役割だと心得ております。
もし悩んでおられる方がいらっしゃったらぜひ助けを求めてみてください。
私たちも実際に保護者さまのお悩みをお聞きし、一緒に考える機会を多く持ってまいりました。
予定の管理が苦手とご相談いただいた際には、一緒にスケジュール表を作ってお子さまの療育日を確認しやすくしました。
「この部屋の電気の色が苦手で考えがまとまらなくなるんです」と教えていただいた時には電球を変えてみたこともありました。
家事のマルチタスクが苦手で洗濯機を回すとずっと前で見ていてしまうとご相談いただいた時には、洗濯機をスタートしてから次の行動の流れを一緒に考えてリストアップし視覚的に分かりやすく整理しました。
聴覚過敏でこどもの泣き声がしんどいけれども子育てはずっと側にいなければと追い込まれている方には、イヤーマフをしたり安全を確保した上で少し別の部屋で休むことも大切であることをお伝えしました。

ひとつひとつは小さなことですが、これまで1人で抱えて頑張ってこられた保護者さまにとっては大きな救いであり、保護者さまに余裕がうまれ笑顔になることで当然のことながらお子さまも安定していきました。
現在以下の記事でご相談も受け付けております。
どうぞお気軽にご利用くださいね。




【ご相談】

自閉症と診断されている5歳の男の子です。
お風呂に入ることをとても嫌がります。
泣いて嫌がるのを抱っこして入れています。
毎日のことなので親子共かなり負担になっています。
何かアドバイスがあれば教えてください。

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