【専門家アドバイス】ワーキングメモリを高める方法。書くことの苦手さへの対応
【ご相談】
1年生です。
WISCの発達検査を受け、ワーキングメモリが低いと言われました。
記憶力を高めるために家で練習する方法はありますか?
【La lucheからのアドバイス】
ご相談いただきありがとうございます。
ワーキングメモリとは『短期的に記憶を保持しながら物事を処理する力』です。
作業記憶とも呼ばれます。
得た情報を一時的に頭の中に留めておくことがどの程度出来るか、そしてその情報を操作できるかというところをみています。
2つ以上の指示があったときにやるべきことを記憶して順にこなしていく、暗算で繰り上がりの足し算をする際に繰り上がった数を一旦頭の中に留めておいて計算をする、板書をするというような時にも使う大切な力です。
日常生活におけるお子さまのワーキングメモリの困難性をもう少し詳しく観察なさってみてください。
語彙の定着がまだ未熟なために理解が難しく、記憶に留まりづらいかもしれません。
その場合は、語彙力を高めるために一緒に絵本を読んだり、ご家庭の中で様々なことを話題にして楽しい会話の中で多くの言葉に触れる機会を増やされるのも良いと思います。
集中力の持続が難しいために聞き落としてしまい、そのために記憶に留まらないのであれば、話をする前に目の前にあるものやテレビなど気が散ってしまうものは極力排除して「今からお話しするから聞いてね」としっかり向き合わせた上で伝えると良いですね。
話す内容も、短い文章で簡潔に伝えてあげることがおすすめです。
他にも記憶する際に、『耳から聞いた場合』と『目で見た場合』とで違いはないでしょうか。
視覚優位なお子さまでしたら、同じ内容であっても耳から聞くよりも見たり読んだりすることによって記憶力があがる場合があります。
得意な機能を使って記憶に留めると理解も進みますから自信につながりますね。
絵カードを使う、教科書の大切なところにマーカーで線を引いてあげる等が助けになるかもしれません。
そのうえで苦手な方を練習されていくと良いですね。
聞き取り練習は、まずは短文を読み聞かせて復唱し、段々長文に挑戦していくことがおすすめです。
市販のワークもありますので少しずつ取り組まれるのも良いですね。
聞き取り力や記憶力を養うゲームで楽しみながらトレーニングされることもおすすめいたします。
【ご相談】
グレーゾーンの2年生です。
字がマス内になかなか収まらず、字も汚くてノートを読み返すこともできません。
書き直しはとても嫌がります。
何かアドバイスがあれば教えてください。
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