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【SNSの使い方】新築分譲マンションのプロモーションとして
こんにちは、kenjiです。
今回からは新築分譲マンション販売のマーケティングにおけるSNSの活用について考察したいと思います。
まずは初回として、広告主のマーケター的な視点および日々の私の実務経験からSNSの活用方法を模索します。
前回投稿した、「折込チラシ」とは趣きが違い、いわゆる今風なツールであるSNS。私自身インターネット界隈のマーケティングが源流にあるため、このあたりの事情は通じています。
●ツールか?メディアか?
まず第一に、新築分譲マンション販売でのマーケティングにおいてのSNSの位置付けをどうするか?がポイントです。
尚、ここで言うSNSは、Facebook、 Twitter、LINEなどの、ある程度の規模や知名度が有り、マーケティングツールとして使えるサービスとします。
◎拡散か?ターゲット濃度か?
SNS活用には2つの側面があると思います。
・1つ目は、拡散力
これはSNSのユニークポイントであり、ならではの活用方法です。特に、企業側の意図に溢れる広告ではなく、口コミ的捉えられ方をするので、ハマった(バズった)ときの拡散力は物理の世界を超えて凄まじいです。
ただし、バズらせることは相当難度が高く、かつ狙い通りにはいきません。よって、拡散力を狙った活用を考えても、納得いく効果が出るかはわからず(はずす方が多い)、また、ネガティブに作用することもあり、なかなかのじゃじゃ馬です。
・2つ目は、ターゲットの濃さ
よく、MAUやDAUという指標も出ますが、簡単に言えばユーザーの使用頻度が高いこと、です。広告媒体を考える際に注目するポイントはいくつかありますが、私が注目するのは「当該媒体が持つユーザー属性」と「ユーザーのロイヤリティ」です。
※特にSNSサービスの評価としては、ロイヤリティを「エンゲージメント」と言い換えたりもします。「いいね」「シェア」などの何かしらのアクションをする人の割合です。つまり、こういったアクション率が高いユーザーを抱えているSNSはユーザーがアクティブなため、滞在率も高く(広告接触時間が長い=認知されやすい)、広告に反応しやすい、と想定します。
ざっくり言えば、「当該媒体のユーザーは我々のプロダクトが求めるターゲットか?」「当該媒体のユーザーは一見さんが多いか(薄いか)?来店率やアクション率が高いか(濃いか)?」です。
SNSはCGM(User Generated Media=ユーザーがコンテンツを生み出していくメディア)という構造上、ユーザーのロイヤリティが高く、1日に何度もアクセスするため、他のメディアよりも濃いユーザーが多いと言えます。
また、ユーザーは自分についての情報開示に積極的(プロフィールをしっかり書いている)なため、デモグラ情報(性別、エリア、年齢などの属性情報)を判断しやすく、かつ色々な趣味嗜好のテキスト情報が満載のため、サイコ(〜〜が好き、などの志向情報)情報も参考にできます。
さらに、先に挙げたSNSではこれらの情報の量が多いため、デモグラやサイコでターゲットセグメントを設定しても、広告商品として成り立ちます。
つまり、SNSは広告出稿先メディアとしても強い力があります。
◎2つの活用。個人的には・・・
ここで2つの側面を比べると、「バズった拡散力」を狙う活用はギャンブル性が高く、「ターゲットの濃さ」を狙った活用はカタイと言えます。
さらには、「バズった拡散力」を狙うのは広告というよりはプロモーションイベントに近い使い方と言え、「ターゲットの濃さ」を狙うのは主に広告的な使い方と言える。
そして前者は拡散装置のツールとしてSNSを利用することに主眼が置く文脈で使われ、後者は広告出稿先のメディアとしてSNSを利用することに主眼を置く文脈で使われる。
と考えると、個人的には「メディア」としての位置付けでの活用がコスパやある程度の絶対量を取る上では理に適っていると判断しています。
それでは、続きは次回。