【毎日読書感想②】世界の哲学者に学ぶ人生の教室
哲学にはあまり詳しくありませんが、たまたま家族がこの本を買っており、家にあったので手に取りました。
この本は、ソクラテスからサルトルまで、さまざまな哲学者の考え方が人生にどのように応用できるのかがわかりやすく紹介されています。
哲学は難解だというイメージがあったのですが、日本と台湾のお二人の著者が大変わかりやすく、そして熱く哲人たちの言葉を説明しており、人生をよりよく生きる上でのヒントがたくさん詰まった一冊です。
この本も読んでよかった、出会えてよかった本です。
特に一番印象に残ったのは、この見出しの言葉です。
自分自身を生きず世間を生きていないか?(P.214)
これは、ニーチェの言葉、
各人は、善を、自分だけの倫理道徳を、みずからで発見せよ。(P.198)
を、紹介、説明している章の中での一文です。
世間に合わせて世間の倫理道徳を自分の倫理道徳として生きたとしても、虚無が残るだけ。自分自身の倫理道徳を持ち、自分自身を生きる大切さが語られています。
この文章を読んだとき、とてもハッとしました。
まったく別の機会にも同じようなことを聞いていたからです。
みんなと同じではなく、自分自身の倫理道徳を作る。
ひとまず世間の常識をそのままうのみにしない、自分の倫理道徳と照らし合わせ、受け入れるのか、距離を置くのか考える。
まずは、このプロセスを怠らないようにしようと思いました。