夫7万のテントが欲しい夫婦会議の行方【5】
前回。
下の子キャンプデビューは体調不良によってバタバタと終わり、またもアウトドアから少し足が遠のいてしまう。
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そんな折、夫からの突然の提案が。
「テントを新しく買うのはどうだろう?」
……
え??
“まだキャンプ、家族としてハマってないよね?というより、テントあるよね?5,000円で買ったやつ。まだ1回しか使っていないやつ。部屋を圧迫してるやーつ!!!”
全てを飲み込んで、まず夫のプレゼンを聞いてみることにした私は、なんて女神なのだろう。スミマセン調子乗りました。
夫の言い分はこうだった。
➀子連れで今のテントの設営は厳しい
➁キャンプへ多く行きたいなら毎回バンガローは金銭面で現実的ではない
➂以上を踏まえ、初期費用はかかっても設営しやすい新しいテントを買うべきでは?
補足:それも早く!このままキャンプ熱が冷めないうちに
なるほど、理解した。
理解したけど……最初のテント買う前から分かってたけどね。それは口から出さずに飲み込んだ。
問題は値段だ(既視感)
私「そこまで提案するからには、候補になるテントの目星があるってことだよね?」
夫「うん」
私「いくら?」
夫「7万……くらい」
「7万か……」
数秒間があって、私の表情から全てを察した彼が話し出す。
「お小遣いから分割払いでお願いできませんでしょうか?」
ちょっと待てーい笑
その切り札、万能すぎるだろう。
ヒゲ脱毛、スポーツジム、テント分割……毎回出される万能切り札。そのうち倉庫借りたいとか言いだしそう、お小遣いで。
でも、そういう所が面白い。
値段は高いが、確かに毎回バンガローはそれなりに大きな出費になる。そう考えれば先行投資としてテントにお金を出すのも悪くない。テントでのキャンプは、後々家族の思い出になるかもしれない。
加えて、今回は家族での楽しみに使うお金。お小遣いからではなく、家計から出すべき案件だと感じた。
よし、買おう!新しいテントを!!
案外あっさりと夫婦の意見はまとまった。先に出た条件から、とにかく設営しやすいファミリー向けテントを再検討した。
そして、購入したのがフランスのアウトドアブランドQuechua(ケシュア)のエアーテントだ。
写真はコチラ⇩
骨組み部分が今までのテントではポールだったが、このテントでは代わりにエアー(空気)を入れて自立する。その為、専用の空気入れを使えば大人1人でも設営が可能だ。
重さはあるが、設営場所に運びさえすれば、私1人でも設営できる。
そして、このテントのメリットは設営のしやすさだけではない。リビング(活動スペース)と寝室が別であることが実に快適なのだ。
お菓子を食べたり、トランプをしたり、夜のお楽しみ時間を過ごすリビングスペース。ここが寝室と分離されているため、お菓子を寝袋にこぼす心配もなく快適だ。
写真のように、ホットカーペットをリビングスペースに敷けば、冬でも、ぬくぬく温かい快適空間が誕生する。(この場合は電源サイトを予約)
そして何より、このテントの遮光性にはかなり助けられている。寝室のチャックを閉めれば真っ暗な空間の誕生だ。
テント購入の提案に、最初こそ迷う気持ちはあったが、結果的に我が家のキャンプライフはこのテントをきっかけにガラリと変わることになる。文字通りキャンプ沼に家族でハマっていくのであった。
我が家のキャンプライフのターニングポイントであったことは間違いない。
ただし。今回はドタバタ失敗談がないといえばそうではない。
うすうす感じている方もいると思うが、一度だけ。一度だけではあるが、忘れたことがある。何度目かのエアーテントキャンプで。
「さいあく、スマホと財布だけあればなんとかなる」
近年この言葉をよく耳にするが、このテント専用空気入れを忘れた我が家は“スマホと財布があってもどうにもならず”片道1時間半かけて着いたキャンプ場で途方に暮れてそのまま帰路に就いたのであった。
次回:キャンピングカーを借りてみた
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