「学校、行きたくない!」母と子の課題の分離について考えてみた
一昨日から、小学一年生の長男が「学校行きたくない!」と言い始めました。
どうしようかなあ、と、リアルタイムで直面している課題です。
曰く、休み時間はいいけど、授業のために座ってるのが嫌すぎるそう。
一昨日は、運動会前日だったので、話は受け止めつつ
「とりあえず今日は練習してき〜」と送り出し、
昨日は、運動会で楽しみに家を出ていき、
今日は、ぶつぶつ言いながら行きました。明日は行かないそう。
もともと長男は繊細さんなところがあって、入学前から母としては「この子は毎日学校行けるかしら」と心の中で心配していました。
私が会社員を辞めた背景にはそんな心配もありました。
だから学校行きたくないのはむしろ「どんと来い!」なのですが…。
人間関係ならいざ知らず、「はて、そんな理由で簡単に休むのが正しいんだろうか…。」と困惑。
嫌になったら保健室行くのはどう?
早退するなら迎えに行くよ?と提案しても、聞いてるんだか聞いてないんだか・・・。
そして帰ってくると、クラスの子と遊びにテンションMAXで出かけて行きます。
YouTubeや育児書で勉強する限りは、子どもの言葉を聞いてあげることが大切ということで、それは実践しているつもりですが・・・これでいいのかなあ。
やっぱり迷いなく対応ってわけにはいかないですよね。
ノウハウやケーススタディーを参考にはできても、育児というのは家庭それぞれだよなあ。と痛感。
まあ、0か100かじゃないので、時々休めばいいのかなあ、と思ってます。
というわけで、こんなとき心がけたい話。
課題の分離
「嫌われる勇気」という本で有名になった「アドラー心理学」
そのアドラー心理学の中に、「課題の分離」という考え方があります。
課題の分離とは、その名の通り、「自分の課題と相手の課題を分けて考える」ということです。
これができず悩むことは、人間関係の悩みの常です。
例えば、「態度の悪い上司がいる」ときとか。
態度が悪いこと自体は上司の問題であって、自分の課題ではありません。
自分の課題は「その環境で何ができるか?」ということ。
これを整理して自分に焦点を当てられると、かなり頭がスッキリします。
(自分で何度も繰り返して、この思考に慣れることも必要ですが)
分離といっても、突き放す意味ではなく、自分がコントロールできることと、しようとすべきでないことを見分けましょうね、ということです。
子育てでは、上司の例のようには簡単に分けられません。
でも、だからこそ、年齢に応じた捉え方で意識してこの視点を持つことは大切だと思っています。
そして、年長さんとか小学生になって、ますますこの視点を意識していくことが重要になってきたなあという感覚があります。
親としては、子どもの課題のうちどこまでを自分の課題として、”責任持って(子供のせいにしないで)”引き受けるのか、自覚したいところ。
例えば、私は長男に対しては「学校に遅刻する」「忘れ物をする」これは本人の問題で、親として親身にアドバイスはするけれど、そのことの結果を受け取るのは本人、というスタンスでいます。
そうすると、怒ったりガミガミいうような事柄ではなくなります。
親の責任、って思って干渉していることもたくさんあります。
例えば安全に関すること、生活習慣、道徳教育。
だけど、これも「伝えること」が親の課題であって、「受け取ること」は子どもの課題です。
親として、適切に工夫しながら伝えていく義務があると感じていますが、それを実行できるかどうかは、あくまで子ども自身の課題です。
実行されなかった時に親がするべきことは「伝え方が悪かったなあ」という反省と、新たな工夫、ということになります。
この辺り、時には時間をとって整理してみると、理論上は、子供に指導することはあっても、腹を立てることはなくなるはず。理論上ですよ(笑)
まあ、できているかどうかはさておき、この「課題の分離」という考え方は、私なりにとても大事に思ってます。
今の私の課題は?
さて、長男の「学校行きたくない」に戻ってみます。
学校に行くのも行かないのも、本人の課題です。
まずこの前提が大切。
私の課題は・・・?
「休むと何が起こるのか」を適切にアドバイスすること。
私自身の都合や用事を率直に長男に伝えこと。
その上で、長男が休むことにした場合には、こんなことが私の課題になりそうです。
いろんな用事に都合をつけること。
人から頼まれている諸々や家事を素早くこなすこと。
note書く時間がなくなっても、そのまま受け止めること。
”私自身が子どもに何を身につけてほしいか”という気持ちに従って、長男の勉強やいろんな体験のサポートをすること。
一緒に楽しい1日を過ごすこと。
思いつくまま書き出してみましたが、もう少し時間を取って整理してみる方が良さそうなので、また自分で掘り下げてみたいと思います。
子育てのノウハウを学ぶことも大切だけど、やっぱりもう一段深い、思想とか、今回でいうと心理学の視点から考えると、より根本的に物事に向き合えると思います。
だから、ちょっと難しそうなことも、子育て中で時間がなくても、学ぶってとっても大事だなあって感じています。
今日もそれを実感した出来事でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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