和紙はSDGsだけど、ヨシ紙はもっとSDGsなんです。
越前和紙を機械で漉いている製紙メーカーです。
SDGsというとなんだか難しいように思いますが、製紙メーカーの工場内では
普通に行われていることが取り組みの一環だったりします。
和紙は失敗したものでも廃棄することがありません。
失敗した和紙も、カットした端っこもすべて原料に戻して再利用。
それが普通です。もったいない。
時には新しい和紙にチャレンジすると、ほとんどが使えないこともあります。でもまた原料に戻す。和紙を溶かして原料に作り替えて、また抄きます。
弊社では、2000年ごろから河川に生育している葦を原料に和紙をすいています。
葦はなんぞや。多年草のイネ科の植物で、河川敷に生育する時に河川の水を浄化する植物と言われています。昔はたーーーくさん生育していました。
葦は、毎年大きく成長しますが、冬には立ち枯れします。
立ち枯れした葦は、刈り取りを行わないと立ち枯れしたまま河川に流れ出したり、来春に芽が出にくくなります。毎年刈り取りが必要な植物。
↑ 毎年淀川河川敷で行われていた ヨシ刈りの様子
昔は、河川敷きには刈り取った葦を取り扱う業者がいて、ヨシズや建築資材に再利用されてきました。しかし今は安価で輸入される為、誰も刈り取りを行わなくなりました。
河川の水を浄化するには大切な葦。今は湖や河川敷に葦を植えて育てて、刈り取ることを環境学習の一環として学んでいる学校もあります。
県からの委託で葦を刈り取っている業者もいます。
弊社はそんな葦を使ってヨシ紙を漉いています。
それも葦をそのまま和紙に漉き込むのではなく、葦を一度 国内でパルプに加工して、そのヨシパルプを配合した和紙を漉いています。
葦をパルプに加工する時に、過分な漂白などを行っていないので、ほんのりと茶色がかったヨシパルプは、和紙にすると暖かなぬくもりを感じられる和紙。優しい手触りです。
ヨシ紙の新しいパンフレットと、新しく和紙ファイルも作りました。
詳しくは次回に
https://www.yamada-keitei.com/