ふんどしパンツ買ってみた
我が名はタイタイ!
西の果てよりふんどしパンツの素晴らしさを伝えるためにこの地へ来た!
ふんどしパンツ、トレンドに敏感な紳士淑女たちなら一度は耳にしたことがあるだろう。
ふんどし。
それは古式ゆかしい日本男児の下着。
陰部を覆い隠す帯状の布のことを指す。
色は白!目の覚めるような洗いざらしの白!
異論は認めない。
なぜって、それはジブリを代表する男前、アシタカが着用しているから。
アシタカが誇り高く着用しているふんどしが白だから。
日本男児のふんどしの正統な色は白である。宮崎駿は我々に映画を通じてそうメッセージを送っている。
さて、私が本日高らかに申し上げたいこと、それはふんどしパンツの素晴らしさである。
ここまで無駄に男性用のふんどしについて語ったが、本来それはなくても構わない完全なる蛇足である。
私が語りたいのは、男性用ふんどしの理念を女性用に応用した、「ふんどしパンツ」のことだ。
える しってるか ふんどしぱんつは ちゃくらをひらく
ここにきて急にデスノート。一貫性がないとは私のような女のことを言う。
私は先週amazonでふんどしパンツをポチった。
たまたま見ていたバラエティー番組で、可愛いけどものすごい変わり者っぽいタレントさんがふんどしパンツをお勧めしていたからだ。
そういえば、意識高い系且つトレンド敏感系の女性たちの間で一時期ふんどしパンツが新しい、そしてなんだか色々ととてもいいらしいと話題になったことがあった。
そもそもふんどしパンツって普通のパンツとどう違うの?というふんどし初心者に教えてしんぜよう。
我々が着用している普通のパンツは、ウエスト、両鼠径部にゴムが入ることにより3点が常に締め付けられている状態である。
それに対しふんどしパンツは鼠径部にゴムが使用されていない。
鼠径部には太い血管が集中している。リンパ節もある。
そこを締めつけることは百害あって一利なし!
ふんどしパンツは鼠径部の締め付けから女性を解放してくれるアイテムなのである。
ふんどしパンツには主に以下の効果が期待できるという。
冷え、肩こり改善
肌荒れ、かゆみ緩和
鼠径部の黒ずみ解消
免疫力アップ
不眠改善
ほうほう。
肩こり改善、免疫力アップ、不眠改善に関しては少々話が飛躍しすぎている気がしなくもないが、その他はなるほどそうかもしれないと思わせる。
なぜならふんどしパンツは普通のパンツに比べ非常に締め付けが少なく、通気性(風通し)がいいからだ。
まず締め付けがないことで単純に心地いい。リラックスが出来る。
かのココ・シャネルはコルセットという締め付けから女性を解放した。
私は、コルセットのみならず私を縛る全てのものから解放されたいと願う者である。
UNIQLOのスウェットから睡眠科学のパジャマに変えたことで、これまで自覚していなかったUNIQLOのスウェットによる僅かな締め付け、自覚していなかった着心地の違和感から解放された。
そして今、通常のパンツからふんどしパンツに変えてみたことで、更なる心身の自由を手に入れたのだ。
冷静に考えてみると、24時間血管を締め付けて生きて、そこに本物の心地よさ、リラックスは生じるだろうか。
否!
血流やリンパの流れを妨げることで冷えを招く。浮腫みを招く。
ウエストと鼠径部の3点をしっかり封じることで、蒸れからの痒みを招く。
冷えて浮腫んで痒いカラダを抱えて、良質な睡眠がとれようか。
否!
あ、なるほど、それで「不眠改善」を謳ってるというわけね。
真の開放。
真のリラックス。
ふんどしパンツは7つのチャクラをも開く。
嘘です。
チャクラって言ってみたかっただけです。正確な意味も知りません。
ちょっと調べてみたら、チャクラを開くとなんだか色々ととてもいいらしい。
「なんだか色々ととてもいいらしい」という点でふんどしパンツとチャクラは同じカテゴリーに属したものであると理解した。
多分おそらく、ふんどしパンツに惹かれる女性の5割はチャクラを開きたいと願っているはずだ。(偏見)
さて実際に私の手元に届いたふんどしパンツは正直形がダサイ。
なんとも間の抜けた独特のシルエットをしている。
鼠径部、お尻と太ももの付け根にゴムがないため、お尻のサイドの布がぴらぴらとたなびく。
ふんどしパンツの心地よさと、シルエットの絶妙なダサさに妙にテンションの上がった私は夫にお尻を向け、布のぴらぴら部分を両手でつまみはためかせて見せた。
「見てみて!ティンカーベルの羽!」
ティンカーベル及びウォルトディズニーにぶん殴られても仕方ない所業であった。
ちなみに最近は普通のパンツのシルエットに似た形状のおしゃれふんどしパンツも出ているが、私はあえて心地よさを追求し、ダサシルエットの布多め、デフォルトタイプを選択した。
シルエットのダサさに耐えられるようなら私はそちらを推したい。
就寝時や休日のみの着用としてもいいかと思う。
デートには向かない。
断言する。
デートにはブラとセットの可愛いノーマルパンツで締め付け上等といきたい。
重要な商談などの戦いの場にも不向きかもしれない。
そういう場では勝負下着で武装するのがよろしい。
心身をガッチガチに可愛い下着で縛り上げて、帰ってきたらゆっくりお風呂につかる。
全身を緩めに緩めた後は、履いてることを忘れさせてくれるふんどしパンツに着替える。
出来ればパジャマは上質なものでいきたい。
日中の頑張った自分を全開放し、清潔なベッドで眠る。
これ以上の幸福があろうか。
ふんどしパンツ、おすすめである。(こんなに語ってるが、実は私はまだ着用2日目のド素人だ。デメリットが出てきた時はまた語ろうと思う)
ちなみに本日この記事でしつこいくらいに「ふんどしパンツ」とタイピングしたが、およそ5割の確率で「ふんどしパンチ」とミスタイプをしてその度に微かなイラつきを感じた。
いけないいけない!
ふんどしパンチ、いやパンツで穏やかな休日を過ごそうと思います。
みなさま良い休日を!
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