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好きな漫画を暑苦しく紹介したい
こんばんは!金曜日ですね。一週間お疲れ様でした。
今日は私が今読んでいる電子書籍(課金なし)についておススメを紹介したいと思います。
まずはこちら!今一番HOT(私の中で)なこの作品!
LINE漫画
「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」
ほんの数日前に出会ったこちら!
なんと只今スーパー¥0パスタイム開催中で一日10話以上がサクサク読めるボーナスタイム!
全252話で、私は今80話。富士山でいうところの3合目を越えた辺りだろうか。
タイトルが物語る通り、女郎の話です。
大体こういう女郎(花魁)モノって、ひたすらに悲惨で切なくて救いのない話なのですが、この話は毎回僅かに救いがあり、真っ暗闇一辺倒ではないところが大変よろしい。(ひたすらにドロドロと救いのない話もそれはそれで好きなのだが)
主人公(チヌ/千鳥花魁)は貧しさから親に売られた姉妹の妹の方。姉は美人だが妹はそうでもない。
最初はやはり悲惨なストーリー展開だが、行きついた大店(遊郭の店の中でもトップクラスのお店)の土地の地主である「若様」から目をかけてもらったことによりチヌの花魁としての人生はかなり恵まれたものとなる。
まあそれでもそれなりに悲惨なことも多いのだが。
若様は非常に優しい男性(若くてイケメン)なのだが、過去心に負った深い傷からチヌに手を出すこともなく、ただひたすらに陰ひなたに支えてくれる仏のような男である。
話の序盤で出てくるエピソードに、私は心臓を射抜かれてしまった。
若様が読んでいる本にチヌが関心を持ち、古い本なのかと尋ねると、2千年も前に書かれたアリストテレスの哲学書だよと若様が教えてくれる。
「そんなに昔に書かれた本が役に立つのですか?」
若様は「まあね」と答える。
それを聞いてチヌはこんなことを言うのだ。
「てことは、人は2千年経っても利口にゃならんのか」
いやもう…真理!!
生き分かれた美人の姉がどうなったか、果たして再会する日が来るのか(美人だから幸せになれるってもんでもないのね…)、若様との関係は進展するのか、りぼんでいう「黒髪ぶっきらぼう系」の後藤田様(女郎を若干蔑んでいる節もあるが)とチヌの関係、また遊郭でチヌと関わり合うたくさんの女郎たちの深みのあるサイドストーリーも見物であり、ちっとも飽きさせない。
これはしばらく楽しめるぞとムフフ笑いが止まらない私なのである。
次にこれはおススメせねばなるまい。
こちらもLINE漫画で読める。
普及の名作
「ガラスの仮面」
全433話中私は現在376話。
富士山の9合目に近い。
毎日ちびちび1話ずつ読み進めてきた。(と言ってももちろん私は紙の単行本を全巻持っている)
なんとこちらもただいまスーパー¥0パスタイム開催中!!
ガンガン読み進めていただきたい。
私の人格を形成するのに一役買った「アルディス15条」の元となった話は211話くらいから始まる(遠い…でも挫けないで!)
誰でも知ってる、と勝手に思い込んでいるが、念のため簡単にストーリーを説明すると、頭も悪けりゃ顔も平凡、何をやらせてもへまばかり、何のとりえもない(しかも貧乏)な主人公「マヤ」が往年の大女優「月影千草」に演劇の才能を見出され、鬼のスパルタ指導(ほとんど虐待)でその才能を開花させていく。
そしていつしかマヤは、美しく才能あふれるライバル「姫川亜弓」とともに競い合い、日本演劇界幻の名作「紅天女」を目指すというスポコン少年漫画…じゃなかった少女漫画である。
面白ポイントが多すぎて書ききれないのだがほんの少しだけ紹介したい。
面白ポイント1:時代背景
ガラスの仮面は、なんと1976年に連載が始まっている。
主人公マヤは貧乏な家庭の子供である。
どのくらい貧乏かと言うとなんと彼女は母親と二人、中華料理店のしがない住み込み店員という設定である。
令和のこの時代にもはや絶滅しかけていると思われる「住み込み店員」
母親の「春」さんが作中で結核を患うというのも非常に時代を感じさせる。
ちなみにこの漫画、2022年8月現在まだ続いており、最新刊は49巻で、なんと2012年に発売されている。
1巻では黒電話を使用していた登場人物たちは最新刊ではとうとうスマホを器用に操るようになった。
面白ポイント2:月影先生の熱い指導という名の虐待
少女漫画の本作が、スポコン少年漫画と言われる所以である。
素人同然のマヤに発声練習をさせ、声が小さいという理由でマヤを壁に立たせ、そしてみぞおちに渾身の一撃をくらわせる。
「さあマヤ!お腹の力でこの手を押し返してみなさい!」
マヤの足は床から浮いた状態である。
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ある時は人形の役になり切れないマヤに竹竿を括り付け人間としての動きを奪う。まさに大リーグ養成ギプスそのものである。
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月影先生の常軌を逸したエピソードは山ほどあるが、きりがないのでこの辺でやめておこう。
面白ポイント3:圧倒的白目
ガラスの仮面と言ったら白目だろう。
ショックを受けた時、悲しみの時、ここぞという時に素晴らしい効果を生んできたこの「白目」の表現方法は、回を追うごとに繰りだす頻度が上りに上がり、最近じゃどうでもいいような箇所でもキャラクターたちが白目を剝き始め、読者が「え?これ何の白目?」と戸惑うこともしばしば。
漫画家「東村あきこ」先生が、ガラスの仮面の作者「美内すずえ」先生に「白目の表現真似させていただいています」と伝えたところ、美内先生は「あー、あれ楽やろ~w」とおっしゃったそうだ。
全読者渾身の「おいっ!!」である。
面白ポイント4:女々しく粘着質な男たち
本作にはマヤを想う男性として、2名の男性が出てくる。
どちらも非常に湿度が高い。
恋に翻弄され、拗らせまくる二人の男子を堪能してほしい。
一人は嫉妬でシャンパングラスを握りつぶし、一人は携帯に保存しているマヤの写真にキッスをしたりする。
実はマヤの足長おじさんでもある仕事の鬼、冷血漢と名高い速水真澄副社長は読者の間で童貞説が囁かれているが、信憑性は高いと見ている。
面白ポイント5:劇中劇の完成度の高さ
いきなり真面目な話に戻ったが、マヤが漫画の中で演じる舞台作品は、美内先生オリジナルのものも多い。
このオリジナルストーリーが、それだけで一冊の別の漫画として売り出せるほどに面白く完成度が高いのだ。
つまり私たちはガラスの仮面というストーリーを楽しみながら、さらにその中でマヤの演技(舞台)を通してまた別の漫画を楽しめるのである。
美内先生の才能に恐れ入るばかりである。
面白ポイント6:ライバル「姫川亜弓」のほとばしる魅力
私は少女漫画界で最も高潔で魅力的なライバルはこの姫川亜弓だと思っている。
美しい女優の母、映画監督の父を持つサラブレッド、亜弓。
人は皆彼女を天才だという。
しかし実は彼女は天才ではなく血の滲むような努力の人なのだ。
そう、真の天才は地味な主人公「マヤ」の方なのである。
ああ、疲れた。
ほんとはさらっと3作品くらいを紹介したいと思っていたが、ガラスの仮面で暴走した感がある。
さすがにこの辺で終わりたいと思います。(12時超えて心が折れた)
どちらの漫画も古臭い絵柄で少々とっつきにくいかと思いますが、ぜひ手に取って読んでいただきたい。
そして私とともに、来るべきガラスの仮面50巻の発売日を待ちましょうではないか!
10年待ち続けて心が折れそうな私を支えてくれる方、お待ちしております。
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