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夫は私を井川遥に似ていると言った

いつものようにソファーに座ってスマホをポチポチしていたら、TVを見ていた夫が声を上げた。
「これっ!この人たいたいちゃんに似てる!」
誰のことを言っているんだろうと私が顔を上げると、夫の指さす方には井川遥がいた。

…おい!

思わず心の中でつっこんだ。
私は自分の顔を、横顔のフォルムがスヌーピーであることも含めて割と気に入っているが、いくら何でもそれはないだろう。
「お願いだ。メガネを掛けてくれ」

夫は、TVに出ている街中の、子育て終わった世代の一般人を見て「ん?有村架純?」と言うレベルには目が悪い。
昨日もバラエティ番組に出ていた長州力の娘婿を見て、小泉孝太郎と思っていた。
毎回毎回訂正するのも面倒になってきて最近は時々放置している。

というわけで、私は夫に、まずTVに誰が映っているか、その認識に間違いはないか確認を取ったところ、今回はかろうじて井川遥であることを理解していた。

ということは、夫には私が、井川遥に見えているということなのだろうか?
睡眠科学パジャマ(※)を愛しハードに着倒すあまり、現在お尻部分の生地が擦れシースルー状態になっているズボンで生活している私が?
上着の裾でお尻の穴あき部分は隠れているはずと信じ強気で履き続けている私が?
つい先日、穴あき部分が上着の裾では隠れていないことに気づいたが、着心地の良さを優先し気づかないふりをして生きている私が?

「…まあ、悪い気はしないけどね」

私のこの底なしの自己肯定感はどこから、何を根拠に発生したのであろうか。
「で、一体どの部分が似ているって?」
さらなる喜びを求めて夫に深堀すると夫は一言「眼球」と言った。
がんきゅう…?

それは目元という意味であろうか。
夫は違うと言う。
「眼球がなんかガッとしているところが似てるんよね~!すごいそっくり!」
それは目力が強いとか、そういう意味であろうか。
夫は違うという。
「二人とも一見優しくて穏やかそうに見えて眼球はすごいガッとしてるよね」
魅力的で吸い込まれそうな目とか、そういうことであろうか。
夫は違うという。
「どちらかと言えばはね飛ばされそう」

この後も追及の手を緩めはしなかったが、とうとう「眼球がガッとしている」状態についての詳細は不明のままであった。

どなたか、私に教えてください…
私は結局褒められたのでしょうか?

※睡眠科学のパジャマ?何それと思った方はこちらどうぞ⇩


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たいたい
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