
テスト開始直前5分からの現代文の勝ち方(feat. 論理文章能力検定)
どうも、不勉強星からきました不勉強星人です。勉強をしないものですから数学と英語は下から2番でしたが、国語(現代文)は進学塾でも上から2番でした(漢字の書き取りが無ければ満点)。
勉強しないでも現代文ができた理由は、エロいとかいくつかあると思うのですが、中でも簡単に共有できることとしては、テスト本番での要領の良さがあると思います。
昨日、論理文章能力検定Level10を受けたのですが、実力はともかく時間配分はとても上手くいって、悔いはあまりなく終われました。忘れないうちにメモしておきます。
今回のメソッドの対象にしている論理文章能力検定Level10は、試験時間が90分、200点満点です。
過去問題はこんな感じです。
1、まず全部めくる(1分)
まず問題が配られたら全部めくるのは多分テスト対策の常識ですよね。私は不勉強なのでテスト対策の常識すら学んだことはないのですが、多分そうだと思います。
全体のボリュームを、無意識下にでいいので入れ込んでおく。
大人になってよくわかるのですが、無意識って凄く大事。意識を左右する。無意識は意識よりつよい。
「先がわからない」、このことは無意識を著しくびびらせます。もし、過去問をやっていたりして不必要だと思っていても、です。
最初にペラペラっとめくって一度「目」→「脳」に入れることで、「わかったわ〜」と無意識の中の楽観担当がわかった気になります。これが大事で、不要な恐怖感という無意識に、脳のエネルギーが使われてしまうことを防ぎ、格段にパフォーマンスが上がります。
また、意識に対しても「まだ結構残っているからここは飛ばそう」と正常な判断を促します。
とはいえ、ただめくるだけでは心許ないですし、文末に著者名があればそれにマル。
問題文は普通、最後まで読んでやっと、「あー蘭郁次郎かあ」と、著者やタイトルがわかるようになっています。
これも正体不明の文章と戦うという無意識の恐怖を拭い、「なあんだ宮沢賢治ね。ケンケン♪」みたいな気持ちで臨み、文章に気を配り易くなります。
めくって、著者名があればマル。これだけなので1分以内に済む、しかも後への影響が強い必須行動です。
2、長文記述問題(大ボス)にいきなりとりかかる(3分)
開始すぐに全部めくって、目に入ると思うのですが、長文を書かされる記述式の問題があると思います。大ボスですね。
例えば論理文章能力検定Level10では、最後の問題が300字程度の記述式で、200点満点中40点、なんと1/5を占めます。
これは、早く認識せずに最後になって初めてブチあたったら、「できねーよ!時間ねーよ!」とブルってまるで太刀打ちできません。
なので、目に入れるだけでなくて、最初に一度手を付けておきましょう。
例えば、私は問題の空白に横20本縦15本のマスを書いて(もしろんシャッシャッと10秒程度で)、下書きがなんとなく書けるようにします。
論理文章能力検定試験では回答用紙にもマスがありますが、私などは縦書き用紙に直筆で文字を書く機会自体が遠ざかった、アナログ喪失老人なのです。
そんな、縦書きのマスにいきなり書くなんて…。自作のマスに素振りでもしないと頭が真っ白になるでしょう。
とりあえずでも、試験開始でいきなり300字の論説文を書き出して、「うわー」とか「どうしよう」とか思いましょう。
そして3分以内に諦めて辞めます。
だって、何々についての論説文を書けとか、それは普通でもよーく考えないとムリでしょ。
だから、他の問題を解きながら頭の片隅で考えます。これも無意識です。また、初見のショック「うわー」も、時間という魔法で落ち着きます。落ち着いてからやったほうがいいので、そのことからも問題の中で最初に手を付けるべきが最終ボスなのです。
後で書きますが、問題と問題の間などで、気が向いたらまたボス問題をちょっと書き進めてみたりします。5分の1ですもん、取りたいですよね。
3、小説文、評論文の数を確認する
1で問題用紙をペラペラめくったり著者名にマルをつけたりしましたが、今一度問題文を認識します。
問題文には、種類を大きく分けると小説文と評論文があります。
それぞれいくつあるか認識して、強さを決めましょう。
自分にとって、好きか、苦手かに尽きると思います。
私の場合は、小説は、著者にもよりますが基本苦手です。
苦手な問題に、脳の大切なエネルギーを奪われてはいけません。脳のエネルギーは有限です。
好きな問題(カンタンそうな問題)から、サクサク進んで行きましょう。
進め方は以下の通りです。
4、一問の点数に合ったリズムで進む
好きな問題、ナメてかかった問題だからこそ、わからないと焦ります。
下手すると、「え?自分こんなのもわからないの?わかるだろ、え?」みたいな感じで躓いたまま時間を食ってしまうことがあります。勿体無いので、やめましょう。200点中の2点、多くて5点10点です。後に回しましょう。
後に回しやすいように、適当に目印を付けましょう。
選択問題を迷う程度なら、一応空欄を埋めましょう。もしかしたらそこへは二度と戻れないかもしれないですから。
そんな風に、点数に応じたリズムを刻みます。5点、5点、2点、2点、5点、タン・タン・タ・タ・タンですね。
あっ問題の点数は想像です。過去問を見れば、どの問題が何点か、想像できると思います。
リズムキープしましょう。
5、最終決戦。ボス討伐と見直し(300文字なら20分以上)
2でも少し触れましたが、たまにボスにちょっかいを出して思い出しておきます。
点数リズムキープで最後まで来ました。
ここまでのザコ問題で、どうしてもわからなったハテナマークの問題をもう一度トライしてみましょう。
時間を置いただけで、なぜかわかることも良くあります。
一度は、目印を付けたザコ問題に目を通し、すぐに解けそうなものは解く。時間を食いそうなものはやっぱり後回し。すぐそこにボスが控えてますよ!
最終ボスに辿り付いたら、いよいよ完成させるつもりで300文字の論説文を書いて行きましょう。
あっ、条件や、形式…「問題用紙の記述ルールに合わせる」とかあったりするので、見逃さないように。
私は昨日、マスの一文字目から改行もせずに書き出した。なんとなく文字数重視で、マスにカウンターの役割をさせることを重視してしまったというデジタル脳です。
帰り道に別の過去問の記述式問題を見ると、「原稿用紙のルールに沿ってね」とあって、ギャーと叫んだ。
他の回記述式問題の模範回答を見ても、一字下げ、改行もしている。ギャー。
今回のテストの問題用紙は持ち帰ることができたので、今一度見てみると、今回は「原稿用紙ルールどうの」は書いてなかった。一応、ホッ…。
しかし、過去問の模範回答がどれも原稿用紙ルールってことは、そうした方が良かったのだ。今回、見逃してくれて論理文章能力だけみてくれるといいんだけど…。
こんなことも、記述式問題の過去問をやって慣れておけば、回避できたのです。
また正直ボスに辿り付いたのは残り15分。15分で300文字。そして全体見直しだってしたい。ねーよ!結構焦る私。
改行もなく、急いて日本語もおかしくなる。認識の識がとっさに書けずひらがな。うわあ。時間いっぱい、ギリギリでなんとか文を終える。
全部見直し、できなかったよ。300文字残り15分じゃ、私はできなかったよ。だから20分とか、書いておきます。まぁ、それで倒せるはずのザコ問題が減ったら良くなかったので、結果としては実力は出せたと思うのですが…。
縦書き直筆なんて、身体が忘れているので絶対に慣らしておいた方が良かった。でも日々に追われて、紙と鉛筆を握ることは私はしなかった。後悔後悔!
あっすみません、愚痴になりました。
以上で一応試験終了です。忘れ物のないように。消しカスは端っこにまとめといてね。
試験を終えて
今回、問題用紙を持ち帰らせてもらえました。
完全にわからなかった問題は1問、ぁゃνぃ問題が1問。その他、気になった目印、見直したい目印を付けた問題はいくつか。
でも、一番自信のない記述式が40点中半額の20点だとしても、その他落とした問題が5点で、175点、結構高得点じゃーんあははー。
樫尾様が今日のことを書いてやろう。つぶやきに予告☆
しかし現実は厳しかった。
帰って夫を交えて、気になる問題だけ答え合わせをしました。一番わからなかったのはやっぱり小説文問題で、論理文章能力検定の過去問に高確率で出てくるいつものロマン主義小説家の一節。不要な一文がどうしてもわかリませんでした。
夫も回答を決め、青空文庫から引っ張り出して原文を読むと、二人とも違いました。
でも、確かに正解は、あー、と思うものでした。
なぜわからないかというと、小説を情緒的に捉えて、ちょっとおかしな箇所でも、そういった詩的なものかと認識してしまうからです。
更には、論説文のほうでも、夫から指摘があり、間違いが少なくとも1つ発覚しました。
こちらも、評論文にしては情緒的な表現が多く(アインシュタインが話した部分で、面白いのですが)、文を挿入する箇所を間違えました。
他にもあやしい回答が…_:(´ཀ`」 ∠):
……
今回、冒頭で「本番の進め方の要領は共有できる」と書きましたが、なぜ現代文試験本番の要領が大事かと言うと、他の教科に比べて「時間をかけて考えればわかる」ことが多いと思うのですよね。
例えば数学は、知らない公式や方程式や記号が問題文に出てきたら考えても多分わからないから、潔く諦めて進めることができる(?)とも思います(そんな状態で試験を受けるなよ、ですか?そんな状態でも試験があるのが現代の学校教育ですね)。
でも、現代文は全ての問題に考える余地がある。何故なら毎日日本語を使っているから。全ての問題に余地があるなら、時間があっても足りないということです。
「問題がわからなすぎてすごく早くフライング退出できた」という数学のようなことが、生じにくいですよね。
だから、時間をうまく配分して、設問の点数に見合った回答時間をバランス良く配置する。
そのことが、現代文が不得意な人、得意な人、どちらの実力も最大限に発揮できるという理論です。
かつて大学入試の時期に友人に頼まれて現国の問題の解き方を教え、MARCHには受かっていた記憶があります。その時の内容は今回挙げたようなことだったと思いますね。
今回、対象を論理文章能力検定にしましたので、各大学の現代文の形式とは色々違うと思います。過去問に合わせて、今回のやり方をアレンジして役立ててください。
でも、入試問題って新しくなるんだっけ…。現代文のテストの形も変わる…?まあ、思考力重視になるらしいので、このやり方がもっと役に立てたら良いのですが。
論理文章能力検定とは
今回、対象にした試験は、申込資格特になし、申込条件特になしで誰でも受けることのできる、資格標準化機構の評価認定済み試験です。一般財団法人基礎力財団が運営しています。
論理文章能力試験の評議員には、cakesで連載されている出口汪教授の名前も。
論理文章能力検定は、不合格というものがなく、回答率に応じた称号が貰えるそうです。
ああ、Level10のGrandMasterの称号が…?!
ま、ま、Masterは欲しいのですが…
夢を見続けたいので細かい答え合わせは、やめておきます。
試験結果は、設問ごとの正誤、各分野における合格者の平均点と自分の得点との比較など、レーダーチャートでわかりやすく表示してくれるそうですよ!
楽しみです。成績表が届きましたら、またアップします。うう、Masterの称号〜。
そんな感じで、現代文テストやりたさに受けました。Level10は受験料4,000円です。その上にBusinessというレベルもあります。
個人の受験会場は、一般的には、マイクロソフトのMOSなどと同様に近隣にある塾の一室が貸し切られ、そこに少人数召喚される形で、ラクな感じで受けることができます。
次回の個人試験はまた来年2019年11月。願書は8月頃から提出できるかと思います。
※初稿時、2019年2月と書きましたが、誤りです。大変申し訳ありませんでした。
気軽に受けられて、楽しかったです。成績表も楽しみです。
他の教科も、こんな風にゲーム感覚で臨めたら良いんですが!数学や英語も出来なかった分、興味はあるし、今回の経験・マインドを活かせる気がするので死ぬまでには受けるかもしれません。
就職に、話のネタに役立つ論理文章能力検定試験、ご興味がありましたおススメします。
※一般受験者の2018年の感想です。試験内容や形式は改新される可能性があります。正確な情報について詳しくは論理文章能力検定公式ホームページやお問合せ先にご確認下さい。
#論理文章能力 #論理文章能力検定 #現代文 #国語 #入試対策 #大学入試 #高校入試 #就職 #資格 #不登校