四月十一日 自由律短歌俳句、顔について。

鼻面に
押し付けたタオルの下の
孤独の表情

また一年
また一年と経ち
見知らぬ皺を、
思い出ばかり
数えおる春

顔の見えぬ
その角でいつも勝手に待つ
野良猫のような
飼い犬のきみ

待てといえば先に行き
振り返れば踵を返す
大事なものから居なくなり
ままなるものもままならぬまま

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