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詩作習作

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#短編

ヴォージュヤンヌと白い犬

ヴォージュヤンヌと白い犬

テーブルクロスを庭先で払うとき、
白、
緑、
白、
灰、
と視界の色が互い違いに変わる。

明るい灰色の霧に覆われた山間の村で、
年の瀬の気配を感じる冷たく湿気った週末。

昼食の後の気だるい体を霙を吐き出す冷気が纏い、背中に感じる部屋の暖気に思わず身震いする。

視界の端には、白く愛くるしい姿のミヌ、犬のことだが、が落ち着かなく縦に横に揺れるテーブルクロスの端を、興味深げに眺めていた。

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枯渇

何を食べても満たされない
空腹が怖い
空いた胃袋はそのままわたしの脳みその空白になる
どんなものを食べても本質的に
満たされない

***

蛍光灯が埃っぽさを殊の外引き立てる改札を抜ける。
我が家は歩いて1分の至近にあるアパート。
ひとしきり一人で飲んで、食べて、六千円払って帰ってきたのだ。
居酒屋のメニューを前菜からメイン、シメまで一通りなめて、まあ大したことない味だからそのままかきこむように

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藤の蜜蜂

5月の風が、高いところを過ぎて行く。
目の前の水面に照りつける、お天道様の煌めき。

その下をタガメが泳いで行く。

気楽なもんだなぁ…

セツは痛くなった首を少し上に向けた。
水の煌めき、泥、タガメ、カエル、
そして、恐ろしいほど澄んだ青。

セツの視線に映るものはずっと変わらない。
ここは静かだ、家族の声も蛙の声もすごく喧しいのに、
ここはとても静かだ、と思った。

指先を泥の中に突っ込んで、

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