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教頭・副校長先生必読!『教職員が育つ 学校づくりは人づくり』

 この記事を読んでくださっている方のうち、これから教頭・副校長になるという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
 今回のオススメ図書は、そんな教頭・副校長になるという方、また、教頭・副校長としてすでに実務にあたっているけれども、少し悩みや行き詰まりを感じているという方にぜひ読んでほしい1冊のご紹介です。

 これから教頭・副校長になるという方のうち、教頭・副校長としてどのように実務にあたっていけばよいのかという研修を受けられた方はほとんどいないのではないでしょうか。
 先輩教頭・副校長の姿を脳裏に、見様見真似で教頭・副校長としての実務にあたらなければならないのは、さぞ不安なことと思います。
 本書は、そういった先生方に、教頭・副校長としての勘所と極意を余すところなく解説しています。その勘所と極意を、少しだけご紹介しましょう。

 本書のタイトルにもあるとおり「学校づくりは人づくり」、これが前全国公立学校教頭会の顧問でもある著者、野口みか子先生のお考えです。
 学校内の教頭・副校長のあらゆる実務をすべて自分自身だけでこなすことはできませんし、後進となる次世代の管理職も育ちません。
 さらに、昨年夏に教員免許更新制が廃止となり、「新たな教師の学びの姿」が求められる昨今、自校の先生方を研修へ送り出すだけではなく、学校のなかで育てていくことも重要となってきます。

 教師の力が向上することで、学校全体の学校力、教育力が上がります。すなわち、教職員を育てることは学校をつくることそのものなのです。「大変だな」「むずかしそうだな」と思われるかもしれません。
 ですが、著者である野口先生は本書のなかで、皆さんに共通の「ある経験を思い出して」と背中を押してくれています。

 “職員室の担任”とも呼ばれる教頭・副校長の実務で大切にしたいことのエッセンスをまとめた本書を、ぜひお手にとって読んでみてください。目の前に立ち込めていた暗雲が、スッと晴れるかもしれません。


本書の目次1
本書の目次2

――「はじめに」より
 私は器用に仕事を進めることができたわけではありませんし、いわゆる「いい副校長」ではなかったと思います。しかし、将来のある子どもにとってどうするのがよいのかを悩み続け、子どもを支える教職員とどう向き合えばよいのかを第一義として仕事を続けてきました。言い換えると、子どもたちに伝えてきたことを自ら覆さない、子どもたちに言い訳をしない、子どもたちに恥じることがないようにと考えてきました。
 ですから、人様から見たらもう少しうまい方法があるのではないかということもたくさんあったと思います。でも、不器用な私でもできたことです。本書では、不器用な私が失敗してやり直したり修正してもっとよくなった経験や、多くの人を幸せに導いたりすることができると考え直したことに基づいて、「教頭・副校長として必ず押さえておきたいポイント」を記述しました。学校の中で人材育成をリードする教頭・副校長先生が、「国をつくる意義ある仕事をつかさどっている」というプライドをもって学校運営にあたることを応援したいという思いを込めて書きあげました。悩んだときに本書を開いて事に向かう思いや考えを整えていただき、人材育成に柱を置いてプライドをもって重責を果たしていく力づけができたらこの上ない喜びです。


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