かいごの基本 起床介助の流れ
■早出出勤の仕事が苦手、時間がかかると思っている職員さんへ
■洗面台の前(全介助、ほぼ介助)タオル1枚
居室から出てくると洗面台の前へ誘導した際に、先ずうがいをしていただきます。(ガーグルベース、洗面桶)
次にお好みで歯磨き、もしくは洗面を選んでもらいます。
私の場合は、フェイスタオルをお湯につけ顔全体にゆっくりあてて、目やに、小鼻あたり、口周りを拭きます。
次に、再びタオルをお湯につけて、軽く絞り、広げて頭の上にさっと載せ、寝癖を摂ります。耳の後ろを拭きます。
そして、ブラッシング。(粗めのブラシかクシ)
髪型が決まれば、朝食です。
■食事にはタオル1枚
席について食事の時は全員にタオル1枚渡します。
これ結構重要です。自分で拭きたい方もいます。気がついていない方もいます。
何もないと、どういうことがお年寄りに起きるか想像できますか。
車いすの方がティッシュを探して立ち上がる
素手で口を拭かく。
ボロボロ口からこぼれ衣類やズボンに流れる。
介助する職員も、タオル1枚あると嫌いな介助ができます。時々ティッシュが山盛りの職員がいます。
食事が終わり、食後薬を、確認与薬し、水分摂取で終わります。食事の途中で与薬する方が、大変です。薬だけを自分の口の中で喉もとへ移動することはお年寄りには難しいのです。上を向いて飲み込むことは誤嚥性肺炎の可能性が高まります。
■口腔ケアと口も周りの清潔
食事が終わりしばらくしてから口腔ケアのために洗面台へ誘導します。
うがいから勧めます。残渣物を流していただき、次に、歯ブラシで磨いていただきます。必ず私は仕上げをさせていただいていました。
歯間ブラシをする方もいますが、だいたいは歯ブラシでで歯と歯茎の境を磨きかせていただきます。
どうしても、昔からの習慣で歯を磨くだけの方が多いのです。今は、歯周ポケットの掃除が注目されています。歯槽膿漏予防です。
食事の時に使ったタオルをお湯につけ、軽く絞り口の周りを拭きせていただきます。
食べ物の汁が残ると、かゆくなります。
肌荒れの原因になるので、ここは丁寧に毎食後注意していました。
どうでしたか。
こんな感じで、毎回介助していました。
清潔、肌荒れ、病気の予防。
何より、尊厳です。
そしていつ家族様が来ても、清々しくあえる姿を整えてあげたいという、想いが全員無いとその方の社会性が失われます。新人職員さん、仕事には全て意味があります。その方の尊厳を守る、とはどういうことなのかチームで考えてみて下さい。
ただし、全て職員がするのではなく残存機能を使って自分らしく協力してその人らしく生活の助けをょう。私は黒子。スーパー黒子を目指してました。