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骨は父、肉は母・・・【新人読書日記/毎日20頁を】(47)
「中国ジェンダー史研究入門」、61〜80頁、読了です。
本章「父系化する社会」では「父=骨」「母=肉」という観念に触れています。「父系親族関係の永遠性と母方親族との暫定的な関係性」が強調されているということです。ここで私は「西遊記」にも登場する哪吒(なた)の伝説のとあるエピソードを思い出しました。竜王の水晶宮で大騒ぎした哪吒を殺そうとする父に激怒し、自ら肉を割き、母に返し、骨を父に返して死んでしまったというお話です。なぜ、「骨は父、肉は母」か、今まで一度も考えたことはありませんでした。昔話や伝説にも実はいろんな観念が潜んでいるのですね。