才女、遊女【新人読書日記/毎日20頁を】(63)
「中国ジェンダー史研究入門」、381〜400頁、読了です。
古代史上活躍していた才女の一方は、良い教育を受けるチャンスを持つ上流階級の女性、残りの一方は、まさに正反対とも言える、妓女(遊女)だったのは興味深い現象です。男性の下位に置かれた一般の女性と比べて、妓女の方が礼教に縛られず、自由に活躍できていたということでしょう。
本章で言及されている「秦淮八艶図詠」は清末に刊行され、八人の有名な妓女を紹介する画文集です。現代中国でも名前がよく知られている「柳如是」、「陳圓圓」も収録されていることから、当時の彼女たちが、社会的に才女と認められていたことがわかります。
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