そうだ 平安宮へ行って、源氏物語を感じてみよう。
先日、世界遺産アプリを利用して、源氏物語にまつわる寺社をめぐりました。
このアプリで他のコースを見てみると、平安宮跡での源氏物語ゆかりの地をめぐるコースが2つもあるではないですか。
全部で12ものポイントを紹介いただけますが、どれもそんなに離れてません。
いっちょ全部のポイントへ行って、源氏物語を感じてきましょう!
平安宮(へいあんきゅう)
794年に長岡京から遷都してから、1331年の光厳天皇(こうごんてんのう)が即位されて現在の京都御所へ移転されるまで、天皇がお住まいだったところです。
平安宮内裏
内裏とは
天皇が住まわれ、儀式などが行われる宮殿のことです。
源氏物語の中心舞台でした。
現代では跡形もなく、石碑や説明板があるだけです。
建礼門(けんれいもん)跡
内裏外郭の正門です。
現在の京都御所の建礼門は、天皇や国家元首クラスの方しか通れないと聞きましたが、平安宮の建礼門はどうだったんでしょう。
紫宸殿(ししんでん)跡
内裏の本殿です。
源氏物語では、冷泉帝が元服を行ったところです。
清涼殿(せいりょうでん)跡
源氏物語では、光源氏が元服式を行いました。
弘徽殿(こきでん)跡
中宮、女御が住まわれてた所です。
源氏物語では、弘徽殿女御(こきでんのにょうご)が住んでました。
すぐ近くには、京町家の宿の「弘徽殿 南邸」があります。
弘徽殿女御になったつもりでお泊りするのもいとおかし。
承香殿(じょうきょうでん)跡
天皇の書物の保管、醍醐天皇(だいごてんのう)の時代には古今集が編纂されたところでした。
源氏物語では、朱雀院后の承香殿女御が今生帝を産みました。
淑景舎(しげいしゃ)跡
内裏の皇后のお住まいでした。
庭に桐の樹が植えられていたことから、桐壷とも呼ばれます。
源氏物語では、光源氏の実母である桐壺更衣(きりつぼのこうい)が住んでました。
平安宮周辺
藻壁門(そうへきもん)跡・左馬寮(さまりょう)跡
平安宮の外郭を囲む門のひとつです。
左馬寮は馬を管理する役所です。
源氏物語では、光源氏が左馬寮に務める人と女性談義をしていました。
豊楽院(ぶらくいん)跡
豊楽院は、天皇が宴会するところでした。
豊楽は、宴会を意味する言葉だったようです。
源氏物語では、白馬節会(あおうまのせちえ)という邪気を払うと言われる白馬を引き出して行う宴がありました。
朝堂院 大極殿(だいごくでん)跡
国家儀式が行われたところです。
大極殿は、玉座(君主が着座する座具)がありました。
源氏物語では、光源氏の兄の朱雀帝による「別れの御櫛」という儀式が行われました。
朝堂院 昌福堂(しょうふくどう)跡
太政大臣などの座がありました。
源氏物語では、光源氏が太政大臣になったので、このあたりに座ってたのでしょう。
大蔵省跡・大宿直(おおとのい)跡
大蔵省、内裏警護人詰め所の大宿直があったところです。
調べても、源氏物語につながる情報はみつかりませんでした。
説明板にも、「源氏物語ゆかりの地」とは書いてはりますのにねぇ。
まとめ
ぶっちゃけほぼ住宅街で、源氏物語や平安京時代の御所だったという雰囲気は感じられませんでした。
細い道路と長屋が多く、昭和くらいの古き良き時代の雰囲気はあったんですがねー。
京都駅からの行き方
山陰線(嵯峨野線)に乗車して4駅約10分で円町駅です。
円町駅から藻壁門跡までは、約500m歩いて10分程度になります。
One more thing
佐々木酒造
創業130年の造り酒屋で、試飲コーナーもあります。
試飲コーナーは、おちょこ半分くらいを3杯分500円で飲めるサーバーがおいてあります。色んな種類のお酒を試せるのがたまらんとです。
サーバの使い方を教えていただいたり、オススメ日本酒のご紹介など、佐々木酒蔵の皆さんには、大変丁寧にご対応いただきました。
源氏物語を著した紫式部の夫となる藤原宣孝を、ドラマ『光る君へ』で佐々木蔵之介さんが演じられます。
佐々木蔵之介さんは、佐々木酒造社長のお兄様だそうです。
源氏物語縛りのOne more thingでした。
以上、京都ノートでした。ほな。