あなたの知らない祇園祭vol.4 お迎え提灯・神輿洗式
鉾建ては祇園祭前祭(さきまつり)では10日から始まり、後祭では18日から始まり、それぞれ、7月17日、7月24日に山鉾巡行が行われます。
山鉾巡行は豪華絢爛な動く美術館と言われる美しいものです。
これぞ祇園祭と思われています。
実は17日と24日の山鉾巡行は露払い、京都の街を綺麗に清め、次に神輿が出るのです。
神輿渡御が神事なのです。
神輿渡御の前後に神輿を清める神事が神輿洗式で、とても重要なものです。
神輿洗式は7月10日と28日に行われます。
10日には鉾建てとお迎え提灯、神輿洗式と行事が目白押しなのです。
お迎え提灯
「神輿洗」の神輿を迎えるため、万灯会有志が提灯を立て行列を整え、八坂神社を出発し京都市役所前へ、そして、四条大橋、八坂神社へと巡行します。
昨年、お客様案内中に休憩中のカフェの二階から八坂神社を眺めているとお迎え提灯の行列がやってきました。
鷺踊りの白鷺がやってきました。
お客様も大興奮です。
お一人は昨年、後祭3日間の旅にご参加くださった福岡県の方。
もうお一人は昨年、真木建ての旅にご参加くださった地元京都の方。
こんな風に祇園祭を楽しめるなんて〜と。
神輿洗式は四条大橋で行われるのですが、この日の朝、仲源寺を出発、鴨川で水を汲み、神事用水清祓式が行われました。
仲源寺、地元ではめやみ地蔵という呼び名で親しまれていますが、 こちらに鴨川で汲まれた神用水が置かれています。
仲源寺から西に進むと四条大橋。
四条大橋には斎竹(いみだけ)が張られています。
神輿洗式の時間が近づいた頃、八坂神社を出発し市役所前から戻ってきたお提灯の行列が四条大橋へと。
神輿洗式
八坂神社で「神輿洗奉告祭」終了後、神輿三基のうち二基を舞殿に。
その内の一基、中御座の神輿が神輿洗式のために四条大橋に向かいます。
この日は神輿に神様の御霊は乗っておられませんが、素戔嗚尊が乗られるのが中御座の神輿です。
神輿を先導するようにまずは松明、神輿、そして松明。
清めることがいかに大切かがわかります。
中御座の神輿がやってきました。
神輿洗式が行われた後、神輿の差し上げが。
神輿の飾り付け
松明、中御座の神輿、松明の順に八坂神社に戻ります。
八坂神社に到着後、舞殿の周りを差し上げしながら回ります。
すでに据え置かれている二基ととも、17日の神輿渡御に備え飾り付けをされます。
7月10日と共に7月28日にも神輿洗式が行われ、神社に戻った後に神輿庫に納められます。
三基の神輿がこうして見られるのは7月10日〜28日までのみです。
17日〜24日は四条御旅所に据え置かれます。
八坂神社に戻った鷺踊りの白鷺。
中学生ぐらいまでの子どもさんですが、祇園祭の時ばかりは夜遅くまでお疲れさまです。
赤熊はもっと小さな子どもさんです。
普段ならおやすみの時間ですが、頑張っています。
7月10日は朝の鉾建てから、長い一日。
祇園祭を追いかけて、堪能できます。
何年かに分けて祇園祭を楽しまれることをお勧めします。
京都の暑い夏、体力を温存しながら、休憩たくさんとってお楽しみください。
京都癒しの旅でも案内しています。
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