温かい家並みと人の多さをこわく思ってしまう気持ち【京都移民日記】
京都のサブカル好きが集まる本屋こと恵文社に行ってきた。予約していたミッフィーのだるまを受け取るためだ。
オレンジのくまちゃんといい、今年に入って可愛いものをたくさん買っている。ちょっと散財してるかな、と思いつつ、可愛いものとの出逢いが増えているのは嬉しいことだ。
恵文社でまた一つ可愛いものに出会ってしまった。萩結さんのイラストだ。
恵文社はギャラリースペースがあって、写真や絵の個展が開かれている。うさこちゃんだるまを受け取る前に、恵文社の中を見ておこうと思い、結さんの個展を見つけ入ってみた。
透明感のあるイラストがたくさんあって目を奪われた。
こういうふうにふらっと入った個展でいいなと思うことほど尊いことはねぇんだよな!
と天竜川ナコンみたいに思いながら一つ一つ見ていく(私の大好きな天龍川ナコン氏についてもそのうち書きたい)。
男性と女性じゃなく女性2人なのがいいな。コロコロ笑ってる声が聞こえてくるみたいだ。季節は5月、気持ちのいい風が吹いてそう。
メリーゴーランドの眩い光、美しさ。
私はもうなくなってしまったとしまえんという遊園地を心の底から愛していたが、そこにあったカルーセルエルドラドみたいだ。
そしてこの家々を描いたイラスト。温かくて穏やかな生活が見えてくるみたい。
私は集合住宅など、家がたくさん集まっているところが苦手だ。怖い。
何が怖いのかというと、そこにたくさんの人が生きて食べて寝て、笑って怒って泣いて、こちらから見えている壁や窓の向こう側でたくさんのエネルギーが蠢いていると感じてしまうからだ。
受け止めきれない、と思う。
なぜ私が受け止めないといけないと思ってしまってるのか? ここはよく考えた方がいいような気がするが、とにかくそう思うのだ。
ちょっと、あまりに気になったので、作者さんにお声をかけてみた。家がたくさんあると私は怖く感じるんですが、全然捉え方が違いますね。
ということを言われていたように思う(メモを取っていなかったのであやふや)。
家を描く時はいつもそういうイメージという。
そうですよね、温かい感じがします。なんかカレーの匂いがしそう。と話したら笑われていた。
家とか家庭とか生活とか、そういったものへの捉え方が昔と変わったかもしれない。前はもっと夕暮れの街並みは温かい、優しいものに思えていた気がする。
京都に移り住んだことで生活だけでなく価値観、自分の中の文化も大きく変わりそうな気がしているけど、こういったところも変化していくんだろうか。
けっこう自分の核になっていく部分、生活とか家庭とか、そこが変わったら私はどんな人になれるんだろうか、なんて考えてしまったりする。楽しみだ。
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