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留学生たちの作文添削で試していること
久しぶりに、教えている外国人留学生たちの作文添削をすることになった。
一般的な傾向として、学生達は作文(この中には小論文も含まれるが、ここでは作文で統一)があまり好きではない。書くのは大好きです!という学生もいないわけではないが、天然記念物と言える存在だ。
それでも、学生達は一生懸命書く。こちらがクエスチョンマーク5個ぐらいの不可解なものもあれば、なるほど・・・と、思わせられるハイレベルのもある。
1.筆記用具
一通り目を通し、いよいよ添削だ。ここで、同業の先生方は何色のペンを使用されているのだろう?
私の場合は「青色」0.5mmボールペンだ。赤色ではない。以前、赤色でびっしり直された作文を見た学生のがっくりしたときの表情が、忘れられないからだ。もし私が学生だったら、赤だらけの作文はやはり正視できない。だから「青色」。
2.添削記号
添削する際の記号を決めて、学生たちに伝えている。例えば、助詞の間違いは波線、誤字はー、脱字はV、意味不明は?などなど。
3.清書方法
添削された作文を返却し、学生達に再考を促し、赤で訂正してもらう。(元の文は消さない。)それを清書してもらうのだが、また原稿用紙を配るのは面倒。だから私の場合、書いた作文の裏が清書用の原稿用紙にしている。つまり、表が自分で書いた作文+添削。裏は学生自身の清書用。こうすれば、元の原稿もなくさないし、私も提出された清書を、元の文とすぐ比較することができる。原稿用紙を表→裏とひっくり返しながら、清書する学生たち。面倒臭がらず、取り組んでいる。
4.一言コメント書き
できるだけ、最後にコメントを入れている。良かった点は◎、注意してほしい点は☆を文頭につけて、簡潔に書く。学生たちは、密かに楽しみにしているようだ。
私は、清書された原稿を再確認するのだが、まれに清書もまだ間違えている場合もある。そのときは、こちらも鉛筆で指摘し、正しく書いて返却。もう一度、自分が書いた作文を意味を考えながら音読するように言って、指導終了。
今回は担任の先生の指示で原稿用紙ではなく、A4用紙の罫線に書いている。だから字数もバラバラ。それに、今はハイブリッド授業で全員一緒の指導ができない。そのため、一部やり方は変えなければならない。
正直言うと、一度に20人以上の作文を見るのはつらい。疲れる。だから、午前に5枚、午後に5枚と何回かに分けて添削する。こうすれば、疲労度はぐっと減る。
改善の余地は、まだまだあると思うけど、学生達の作文を読むと、彼らの人生観に触れられて面白い。新しい発見も多数。疲れるけど、面白いし、興味深い。
さて、これから添削しようと思ったが・・・この文章書いて、ちょっと疲れたから明日にしよっと。
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