遠距離介護スタート、そして改めて知った人との絆
遠距離介護を始めることになった。それも、突然に。
故郷には、高齢の両親が健在。それまでに時々帰省して、見守りと家事などを行ってはいた。
しかし、母が入院。実家に帰省し、もろもろの家事、雑事に追われていたその半月後に、今度は父が入院。あまりに急で思いもかけない展開の中、私は一人実家に滞在。仕事(オンライン日本語授業)と面会、家事その他で、この時ほど「猫の手を借りたい」と、強く思ったことはない。
幸いにも、今は二人とも退院することができた。両親は施設よりも、やはり自分の家で過ごしたいという強い希望を持っている。
ただ、高齢ゆえに自宅で住むにしても、様々な工夫と見守りが必要だ。今まで来てもらっていたヘルパーさんに再びお願いして、家事全般をやっていただく。介護用品の会社から、介護用ベッドや新しい介護用品のレンタル。もう通院が難しくなってきたので、訪問診療と訪問看護の開始。などなど、一つ一つ両親の意向を聞きつつ、ケアマネさんと相談しながら、ベストと思われる選択をしていった。
そして、すべてのことが何とか整い、私は自分の家へひとまず戻った。
介護する中、こんなにも他業種で、大勢の方々が両親を支えてくださっているのだなと、恥ずかしながら初めて知った。
故郷の介護サービスやシステムが全然わかっていない私に、わかりやすく、何度も制度の説明していただいたケアマネさん。父、母それぞれの状態に合う介護ベッドなどすぐ設置してくださった介護用品会社の方。自宅に訪問される方は、皆さん親切で、専門分野にたけた、心温かく素晴らしい方々ばかりだった。この父母への献身的な思いに、頭が下がる。このような方々にサポートされる両親は、なんて幸せなことなんだろう・・・
私の遠距離介護も本格的に始まった。大変じゃないと言えば嘘になる。でも、強力な助っ人が控えてくれていると思うと、私も安心で心強い。一方でどれだけ、介護と呼べるものが自分でできるのか、自分でもわからない。
それでも、両親が「快適なひととき」を過ごし、「ささやかな楽しい思い出」が一つでも持てるように、私もできることを「自分の機嫌を取りながら」やっていきたいと思っている。
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