河野恭介 アルペンスキー

アルペンスキーW杯日本代表から引退後、アルペンスキー最強の国オーストリアへ移りコーチの…

河野恭介 アルペンスキー

アルペンスキーW杯日本代表から引退後、アルペンスキー最強の国オーストリアへ移りコーチの道へ。 日本との差、世界トップレベルの現場、W杯の裏側、オーストリアの文化、感じたことを書いていきたいと思います。

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MadonnaのStrolzの再スタート無しについて

こんばんは。 久しぶりの更新になります。 みなさん今日のマドンナのWCはご覧になりましたでしょうか。 日本勢は残念な結果となりましたが、上位陣は僅差の争いを繰り広げ白熱した展開となり、観る側としては超面白かったですね。 ですが、そんなレースに水を差しまくっていたのが、ポール。 何本折れるんだよってくらいポールがボンボン取れてました。そしてこの取れたポールの餌食になったのがStrolz。私の妻が書いたStrolzの記事はこちら(https://netz-kitami.jp

    • コーチのお仕事〜練習編〜

      前回は準備編ということで練習が始まるまでの準備内容をお伝えしました。今回は実際にどんな感じで練習しているのかを書きたいと思います。 1.コースセットまずは選手が滑るコースをセットします。これは前日にやっておけると楽ですが、営業終了時にピステンが入る場合は当日の朝にセットすることになります。準備編で書いた様に水を撒いたコースには基本的にピステンは入りませんので、前日にセットすることが可能です。 当日セットするとリフトに乗る時間も含めて30分ほどかかります。前日にセットできる

      • コーチのお仕事〜準備編〜

        アルペンスキーコーチの仕事は他のコーチと比べて特殊です。とはいえ他のスポーツのコーチをしたことがないので、きっとどのスポーツも特殊なんだとは思いますがアルペンスキーコーチの一番特殊な点は、トレーニング場所の準備の仕方だと思います。実際の技術指導に至るまでが大変です。 では三年目の新米コーチですが、さっと我々コーチの仕事を紹介していきたいと思います。(注)下に書くことは私の現状の仕事ですので、全ての方に当てはまるわけではありません。 1.トレーニング場所の決定まずはどこでト

        • オーストリアのコーチ資格制度

          オーストリアのアルペンスキーコーチの資格はDから始まり、C、B、Aとレベルアップしていきます。ちなみにこちらでは「トレーナー」がコーチの意で、DトレーナーやCトレーナーという呼び方をします。 コンディショニングを担当するいわゆるS&Cコーチは「コンディトレーナー」と呼ばれ、AT,PT領域の人は「フィジオ」と呼ばれています。 以前はCトレーナーから受講することができましたが、今はDトレーナーを取らないとCトレーナーを受講することはできません。ですので私もDトレーナーからスタ

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        • 20-21 FIS Alpine ski Worldcup
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          20-21アルペンスキーW杯展望

          10/3にFISから今季のワールドカップカレンダーの発表がありました。COVID19感染防止の観点から例年とは異なるスケジュールになっています。 まず、開幕戦のSöldenは例年通り男女同じレース会場ですが、無観客での開催が決定されています。また、Söldenでは、現地入り前72時間以内のPCR検査結果とIDが交換になります。それ以降はどのようになるのかまだ分かりません。いずれにせよ開催にあたりどのようなルール、検査方法で感染を防止していくのか注目ですね。 [追記] マ

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          アルペンスキーコーチ河野恭介のノート

          こんにちは。アルペンスキーコーチの河野恭介です。現在オーストリアスキーチームのスタッフとして活動しています。 知らない方々が大多数だと思いますので軽く自己紹介をします。 野沢温泉生まれ野沢温泉育ち、小さい頃からスキーをしていました。全中は成績無し、インターハイ8位と高校生までは成績を残せない代わりに前十字靭帯を2度損傷。リハビリの過程で人体やトレーニングに興味を持ち、早稲田大学スポーツ科学部に進学、トレーナーコースにて学びながら大学4年生時にアジア総合2位になり日本代表入

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