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MadonnaのStrolzの再スタート無しについて

こんばんは。
久しぶりの更新になります。

みなさん今日のマドンナのWCはご覧になりましたでしょうか。
日本勢は残念な結果となりましたが、上位陣は僅差の争いを繰り広げ白熱した展開となり、観る側としては超面白かったですね。

ですが、そんなレースに水を差しまくっていたのが、ポール

何本折れるんだよってくらいポールがボンボン取れてました。そしてこの取れたポールの餌食になったのがStrolz。私の妻が書いたStrolzの記事はこちら(https://netz-kitami.jp/feature/column3/

Schwarzは目の前に飛んできたポールを気にせず滑ってましたが、Strolzは完全にスキーが通るライン上にポールが滑ってきて、踏んでしまいそのままコースアウトに。

再レースになるかと期待して待ってましたが、そのままレースは終了。

試合後にこの件についてFIS男子レースディレクターのMarkus WalderがORFのインタビューに答えました。

まず、ポールの部品を繋ぎ止めるネジが折れてシャフト部分が抜けてしまったと実物のポールを持ってきて説明。そしてポールのサプライヤーであったSPMの人とも話したが、原因は分からない。ただしネジは中国製とのこと。

そして肝心のStrolzの再レースについては
ポールが取れずに全体が全て抜けてしまうと正しく設置できていないことになるが、今回のケースは部品が壊れて取れてしまったので再レースにの対象にならない
的なことを言ってました。

実際にオーストリアチームは抗議をして、Strolzはスタートまで上がって準備をしていたそう。ヘッドコーチはWalderに3回連絡入れたといいます。

さてここでICR(FISのルールブック)を見てみましょう。
再レースとなるサーフェイスの状態の条件がこちら。

623.2 Grounds for Interference
623.2.1 係員、観客、動物、その他の障害物によるコースの妨害。妨害すること。
623.2.2 転倒した競技者が、速やかにコースを離れずにコースを塞ぐこと。
623.2.2 十分な速さでコースを離れなかった倒れた競技者によるコースの妨害。
623.2.3 失われたスキーポールや前の競技者のスキーなど、コース上の物体。
623.2.3 紛失したスキーポールや前の競技者のスキーなどのコース上の物体。
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623.2.4 競技者の妨げとなる救護の活動。
623.2.5 速やかに交換されなかったゲートの不在。
623.2.6 その他、競技者の意思やコントロールを超えた、同様の事故。
速度が著しく低下し、またはレースラインが長くなり、その結果、競技者のタイムに影響を与えるもの。
その結果、競技者のタイムに影響を与える。
623.2.7 黄旗による係員の割り込み(第 623.1.3 項を参照)。

けっこう曖昧なんですよね。

今回のケースから考えると、ポールの全体が抜けてそれがコース上の障害物になると再レース対象で、一部が欠けたり破損したものであると対象にならないと。

ここらへんのルールの運用って下部カテゴリーのレースではどうなってるんでしょうね。

このケースを忘れずに今後このようなことがあったときに対処してみたいとは思いますが、解釈で適用されることもあり得そうなので気を付けたいですね。


さぁ日本チーム苦戦を強いられている今季ですが、まだまだシーズン序盤。
がんばっていきましょう。


きょうすけ



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