記野式：サクッと！ゲーム業界講座　1月前半号

あけましておめでとうございます。本年も「記野式」をよろしくお願い申し上げます。

まずは、元旦夕刻に発生した令和6年能登半島地震にて被災された方々に心からお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧と、皆様にいつもの穏やかな日々が訪れることを祈念します。

地震、羽田空港の事故などお祝い気分ではいられない年の初めでしたが、気を引き締めてしっかりと生きて行かないといけないなと思い知ることになりました。

さて、新年のまえがきでは、2023年Steam Awards の結果をまとめました。前半号恒例のイギリス週間ランキングに続き、GameIndustry.biz がまとめてくれた図と表で見る2023年のゲーム市場を。Newzooのレポートから2023年の世界のゲーム市場をサクッとまとめたあと、2024年はどうなるのか？をいろんなアナリストの視点で並べてみました。

相変わらず長くなってしまいましたがぜひ楽しんで読んでみてください。

本記事での為替レートは1ドル＝145円で計算しています。

＜記野式まえがき：2023年度Steam Awards発表！＞

1月になってからSteamの年間ゲーム賞であるSteam Awardsが発表になりました。コミュニティメンバーによる投票の結果になります。では、すべてをご覧いただきましょう！

大賞であるゲームオブザイヤー賞はThe Game Awards 2023同様『Baldur’s Gate 3』でした。

今回ネットを騒がせているのは、「最も革新的なゲームプレイ賞」を受賞した『Starfield』でした。なぜならゲーム自体の出来はいいとしてもユーザーの間ではゲームプレイの新しさは感じないとの下馬評だったからです。

ユーザーの間ではこの受賞は「ジョーク」、「腹いせ」とか「当てこすり」とか言われていますが、『Starfield』はゲームとして評価されており2023年にもっともプレイされたRPGゲームとなっています。

同じくやり玉にあがったのが、「愛の成せる業賞」を受賞した『Red Dead Redemption 2（レッド・デッド・リデンプションII）』です。こちらは何年もアップデートがなかったにもかかわらずこの賞を受賞しているのはおかしいのでは？との批判がありました。

ま、良いではないですか。実際にノミネートされていたのですから。ネットで激しく攻撃するのは万国共通のようですが、めでたい話なのでここらへんで。