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ゆく年くる年を経てやっと向き合えた金柑コンポートづくり
2025年、明けましておめでとうございます。
今年も元気にお正月を迎えられて嬉しいです。
新しい一年も、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年思い立って再開しておきながらすぐにまた眠りかけていたnoteですが、今年はもう少し肩の力を抜いて、もっと仲良くしたいなと思っています。
お祭りムードもクールダウンし、1月もスタートから3分の1に差し掛かった昨日は、年末からやろうやろうと思いながらどうも腰が上がずそのまま年を越してしまった、金柑のコンポートを作りました。
その記録を、記憶の新しいうちに。
取り掛かればなんてことない、もっと手間のかかることだって他にしているのに、なんだか見えないハードルが立ちはだかり出来ないでいることってありませんか?
熱しやすく冷めやすい、もっと言えば超直感型で無計画に動きがち、その後実際の気力が追いつかずに計画倒れしやすい私にとっては、あるある中のあるあるです。
今回もそう。
「うわぁもう金柑が出てきた!なんてかわいいの!」と一気にテンションが上がって思わず連れ帰ってしまいました。
以来、年末年始のバタバタを言い訳に冷蔵庫を開けるたび目を合わせては逸らす…を繰り返す、典型的ダメパターン。(見るたびに下がる自己肯定感…)
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日本各地で今季最強と言われる寒波が大暴れしている今週は、私の住む比較的温暖な街もまた例に漏れず。
日中の大半を過ごす仕事場は、キッチンも含めてすべて土間。お客さまの居ない時間は暖房を控えめにしていることもあって、動いていないと足元から凍えてしまいます。
超がつくのんびり屋でじっとしているのは割と得意な私ですが、これだけ寒いとさすがにそうもいきません。人が変わったようにあれやろう、これやろうと動き回った昨日の昼下がり。
あんなに億劫がっていた金柑しごとにも、その流れで嘘のようにするりと手がつけられたのでした。
物事って何がきっかけになるかわからない。
そんな満を持しての年またぎ金柑コンポートづくり。
昨年、とても手軽でちょうどいいお味に仕上がった熊谷裕子さんのレシピに今年もお世話になりました。
段取り下手な私の、シーズンを終えたら一年後までお休みになる季節の手しごとでついやってしまう残念なことが
「いつ、どれだけ仕込んだっけ?」
「どんな風にして食べたっけ?」
ということをきれいさっぱり忘れてしまうこと。作りっぱなしにしてしまうってことです。
すると次に作るときに何をどれだけ準備すればいいのか答えを出すのに時間がかかったり、結果、勘に頼って大外れして上手くいかず、やる気が急降下したり。
こういう失敗を繰り返してしまうことが、やりたいことにスムーズに取り掛かれなくなる原因につながるのだとお恥ずかしながら近年ようやく身に染みてわかってきて、最近はノートにメモをしてみたりと幾分かはましになってきました。
ただネット上のレシピを参考にさせていただくことも多く、こんな風に記録と一緒に参照先を残しておきたいなと思うことがたびたびありました。noteを続けたい動機のひとつです。
ノートとnote、うまく併用していけたらいいなぁ。
さて、材料を揃えて取り掛かってしまえば、ぐずっていたのが恥ずかしいぐらい本当にあっという間にできてしまいます。
ここからは覚え書きとして今回の作業メモです。
今回の仕込み量
金柑 約260g
てんさいグラニュー糖 130g
水 130g
(金柑:砂糖:水=2:1:1)
今回は、産直で購入した最小単位1袋だけ。
(「たくさんあると億劫になるから、まずは少しだけ」と欲張らなかったのはいいけれど、そもそもそれ以前の話だった。)
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袋から出すと止まっていた時が溢れ出すかのように鼻に抜ける、爽やかな香り。
あぁ長い間閉じ込めていてごめんねとしか言えない。
下ごしらえ
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こんなに小さいのになあ。
竹串でヘタをとったら水平方向に半分にカットして、種を除いていきます。
うだうだと後回しにしている間はおそらくこの工程が面倒に思えるのでしょう。
でもはじめてしまえば黙々と没頭できてむしろ癒される作業。いつもそう感じるのに、取り掛かるまではなぜか忘れたふりしてしまうんですよねぇ。
材料をあわせる
さあ下ごしらえが出来ればもう完成したようなもの。
鍋に入れて砂糖と水を計り入れます。
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省スペースでそのまま冷蔵庫に入れてしまえるという地味な便利さが備わったせいで手放せずにいる。
今回は、てんさいグラニュー糖を使いました。
シンプルなジャムやシロップ作りには、お砂糖の色や味の個性が前に出過ぎない白砂糖を使うことがやはり多いです。
果実の鮮やかさや、加工することで繊細になってしまう風味も、できるだけ残して楽しみたい。あわよくば少しでもお腹にやさしいと嬉しい。
あと口のすっきりとしたグラニュー糖、しっとり感をプラスできる上白糖と使い分けができる「スズラン印」のてんさい糖、重宝しています。
(私はお菓子づくりをよくするのでAmazonでまとめ買いしています)
砂糖と水で煮ていく
アルミホイルで蓋をし中火にかけ、沸騰したら火を弱めて5分程度様子を見ながら煮ていきます。
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はみだしたあんこがTHE家の餅感。
加熱がはじまると、だんだんとほくほくした香りに変わっていきます。
吹きこぼれないように気をつけて。
仕上がり
煮あがると白いわたの部分を含めて透き通り、全体がやわらかくつやっとします。
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そのまま冷まして完成。
清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保管します。
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こうしてみると「もっと仕込めばよかったかも!」なんて思うのですが、多すぎるとまたハードル上がりますからね。
それに作ったら食べないといけません(笑)
そのままつまんでも美味しいし、ヨーグルトにすこしの煮汁と一緒にトッピングしたり、お菓子づくりの素材や添えものとしても幅広く楽しめます。
少しあるだけで爽やかで元気な彩りが加わるので、この時期何かと重宝するんですよ。
(お料理のソースにも合うと思う!)
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チーズクリームとの相性も抜群!
やっとやっと、気になっていたひと仕事が片付き、冷蔵庫にすぐに使えるお楽しみがスタンバイできました。
寒波よ、きっかけをありがとう。
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小さな季節の手しごと、今年も少しずつ楽しんでいきたいです。