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”自分のこころの捉え方で何かが変わる”


 私はちょくちょく自分の言ったこと、やったことを”何であんなことを言ったんだろう?””なんであんな行動をしたんだろう?”と後になって考えることがあります。でも、以前は”なんで?”と振り返ってもただ堂々巡りをするだけで何も答えが浮かばない…そんな時に心理学と出会いました。一昨年、(年甲斐もなく、実は今年還暦で)心理学の学位を取りました。
最近はフロイトの精神分析に関する書籍を中心に学んでいます。
そんな自分が今大切に思えることは、世の中絶対の正解なんかないけど、”なんで?”と自分に聴いてあげて自分も他者もとりあえずは受け入れ、”じゃあ今どうしたいの?”と自分に問いながら自分の選択を信じていくことなのかなと思います。
 人の感情は川のようにどんどん流れていく中で、抗いようのないものとして受け入れ、”個人として物事をどのように捉えるか”という思考力を向上させるために、知識を広げ、生きる知恵として現実に活かしながらアップデートしていきたいと思ってます。
 今回初ブログでは、フロイトの精神分析に関する書籍で学んだことを中心に、頭を整理するためのまとめとして複数回に分けて書かせていただきたいと思います。
 ”こころ”ってどんなもの?から始まり、無意識にある感情や葛藤、数種類の意識にある防衛機制、”自分のありよう”などに関して、”自分のこころの捉え方一つで自分の行動は変えることができる”との思いでまとめをしていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。キーワードや参考文献などは各回で載せていきたいと思います。文章力がなく読みにくいところもあるかと思いますがどうぞよろしくお願いします。

”こころ”ってどんなもの?
キーワード🔓
ジークムント・フロイト、精神分析、局所論、無意識、前意識、意識、欲求、精神力動、抑圧、退行、夢、幻想、失言、言い間違い、構造論、イド、自我、超自我、葛藤、エディプスコンプレックス、理想、罪悪感、自我理想、羞恥心
少し肩ぐるしいとは思いますが、言葉の意味を簡単に書いておきます。
1-1 局所論の3つの階層ー無意識、意識、前意識の働きー
1-2 無意識と意識と前意識の関係
1-3 抑圧された無意識の欲求はあきらめが悪い
2-1 構造論におけるイド、自我、超自我
2-2 エディプスコンプレックス、自我と超自我
 
1-1 局所論の3つの階層ー無意識、意識、前意識の働きー
【無意識】
快楽原則に従って、その時々の感情や衝動をすぐに満たしたいという動的な本能的欲求を持っている
 ー本能的欲求【マズローの5段階説】ー※次回にまとめをします
生命を守る、安全に過ごす、社会的所属の欲求、承認欲求、自己実現の欲求
【意識】
理想を掲げ、現実原則に従って世の中に適応するように制御しようとする。防衛機制を使い、無意識の快楽を追求しようとする精神力動(こころの動き)を抑圧しようとする。
【前意識】
そういえばこんなことあったな…というようなちょっと考えると思い出せる記憶や知識の保管箱
1-2 無意識と意識と前意識の関係
 海にそびえる氷河でたとえると、「無意識」は海面下の基底層に沈めて隠してある部分、「意識」は海に浮かんだ海上の部分、「前意識」は海面といったイメージです。
海面からひょっこと出ている氷河(意識)の海面下には、実は大きな氷河の固まりが基盤としてどっしりと構えています(無意識)。この無意識は意識を支配していて、意識されたものを無意識へと送り込こむのはスムーズに行いますが、無意識に貯蔵された海面下に沈めて隠してあるものは海上へなかなか送り込まない性質をもっています。
なぜなら、現実世界で生きる自分にとって海面下にあるものがそのままの姿で海上に姿を現してしまったら都合が悪いからなのです。だから意識は、怒り、恐怖、挫折、ためらい、劣等感、妬み、嫉妬などを喚起させる記憶や思考、感情そして攻撃的な衝動や欲求は生きたまま無意識の枠に抑圧するのです。そして、この海面下に沈めて隠した無意識の欲求と現実世界に適応しようする意識からの抑圧がぶつかり合って葛藤状態となる。
 前意識はちょっと意識して考えれば思い出せるような記憶の保管庫で、経験則や学習したことから得た知識や知恵を使って無意識にある欲求を意識の現実世界で満たすことを可能にできる。でも時には、焦りや緊張でど忘れしたりします。
1-3 抑圧された無意識の欲求はあきらめが悪い
 夢、幻想、言い間違い、飲酒したときのルーズになった意識の網をかいくぐって、ついつい吐いた失言などに抑圧されている欲求が現れることがある。
ー退行ー
健康な退行:職場では社会的立場などによって、役割意識を持った自分を表現している(意識>無意識)が、休日は家でゴロゴロ、ウトウト(意識<無意識)、家族に煙たがれることもあるかも…💦でも誰にでもある
病的退行:夢や幻想、空想に常にはまって現実の世界に戻れない状態
2-1 構造論におけるイド、自我、超自我
【イド(es,it,それ)】
欲望のエネルギー、受け入れがたい苦痛なもの、とじこめた葛藤
【超自我、ふたつのフォルダ】
自分の上にある管理者、”倫理観や良心のフォルダ”に従い、守らなければならないことが守られないとき、自分を批判し罰しようとする(良心⇔罪悪感)、また目指すビジョンや幸福になる等の”自我理想のフォルダ”に従い、「がんばれ自分!」とはっぱをかけては、自分の追及する価値や理想に至らないと羞恥心を抱く(自我理想⇔羞恥心)
・強すぎる超自我;自分に厳しすぎて、人生をハードモードにしがち
・厳格な超自我;常に自分に強いることで、緊張状態が続き、ことあるごとに自分を罰する傾向が強い
・堅苦しい自我;物事に固執しすぎるあまりに、妥協できずに融通が利かない傾向が強い
・弱い超自我;本能的欲求を抑制することが難しく、社会適応に困難を招きやすい
【自我、自分】
エディプスコンプレックスから作られた自己価値観を基盤に形成されてくるといわれている(主に3歳ごろの幼少期のことで記憶は定かでないことが多い)。イドと超自我の妥協点を探す仲介者であり、防衛機制をうまく使いこなして困難を乗り越えながら、冷静に問題解決しようと努め、自分の選択を信じて、ためらうことなく行動に移すエネルギーを持つ
・悩むことに時間を浪費し、選択と問題解決が困難になりがち、芯が弱く優柔不断傾向に
2-2 エディプスコンプレックス、自分への問い
 エディプスコンプレックスはフロイトが提唱した時代背景でも批判が起こり、いうまでもなく現代でもジェンダーの問題として批判が起こるのは当然のことだと思います。それでも、エディプスコンプレックスはフロイトの精神分析における理論の重要な部分として今でも語り継がれています。その理由として今私が思うことは、フロイトが本質的に伝えたかったことが、「自分と他者との違いを知って、自分も他者も受け入れることが大切だよ」ということと「ひとりの人間のこころには”愛”と”憎しみ”という相反する感情とそんな自分に対する”罪悪感”がごちゃまぜになっていて、自分の中のアンビバレンスさ、こころの葛藤、無意識と意識、イドと超自我、現実と夢や幻想をどのように共存させていくのかということを知恵を絞って考えてみるといいよ。私でよければ話を聞くよ」とでも言いたかったのではないかと思っています。

参考文献
チョン・ドオン著,藤田麗子訳(2022).こころの葛藤はすべて私の味方だ。「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え,ダイヤモンド社
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
                             2024.2.21
 





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