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『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』 ゆうこす

私は手仕事が好きで、糸巻きボタンのワークショップを開催したり、「ベトナムの少数民族に刺繍を習いにいく方法」や「金継ぎ方法の違い解説」といったマニアックな情報をブログに書いている。手芸好きはさておき、ベトナムで少数民族に刺繍を習いたい人や金継ぎをしたい人は身の回りにさほどいないけれど、インターネットを通じて広がる世界にはきっと居る、そしてこの情報は役立てられると思っている。どうやったらその人たちに私の情報を伝えることができるだろう?「ベトナムに行って現地の人と肩を並べて針仕事をするのは楽しいよ、ほら情報まとめたから行っておいで!」「器を割ってしまっても自分で金継ぎすることができるよ、やってみようよ!」って伝えたい。


さて、それを必要な人にどうやって届けるかが問題。Googleの検索で表示されやすくするSEO対策と、SNSの活用があるだろう。後者をゆうこすに教えてもらおう。どうせならおっさんに教わるより、かわいい女の子に教えてもらいたい。HKT48、売れないお料理タレントを経て、今や「モテクリエイター」としてコスメの開発やライバー育成、SNS講座などを展開していく彼女。コスメ情報などを紹介するInstagramはフォロワー45万人強。彼女のSNSや講義記事を読むけれど、ゆうこすは「かわいい」と「才智」そして「根性」が尋常じゃない。


プロフィールの書き方、セルフブランディング、コンテンツのコツ、各SNSのポイント、SNSでの失敗への対処法などなど様々なことが惜しげもなく紹介されている。1994年生まれの若い女の子の話にこれだけ説得力があるのは、全部彼女の体験、事実だから。幻冬社の見城さんやホリエモンに自分の印象を残すためにどんなことをしてきたか。ヒヤヒヤしちゃいそうなところを勇気と機転で切り拓く彼女。プライドではなくて自分のポリシーを大切に突き進む彼女はかっこいい。


改めて本を見返して思う。紹介されているテクニックだけ見てしまうと、人気を集めたいだけのあざといものになってしまうだろう。(嫌われる「ぶりっこ」のように)彼女の「モテたい」という下心は、丁寧に拾い上げられて徹底的に磨き上げられるうちに、「下」心ではなくなって表に出て宝物みたいに輝いている。そこまでする熱い気持ちと挑戦する姿にみんな魅力を感じるんだろうなあ。仕方ないなあ、やるか、と私も手芸Instagramのアイコンを自分の写真にした。


138 共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る


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