『旅ごはん』小川糸
「世界にはまだ食べたことのないおいしいものがたくさんあって、行ったことのない場所がたくさんあるんだった!」と当たり前のことを思い出した。
ラトビアの黒パン、フィレンツェでのアーティチョークのオムレツ、ヨーロッパの列車で匂いを気にしながら食べた納豆とアボカドのオニギラーズ、崎陽軒のシウマイ弁当、インドの三角錐ドーサ…といった旅先での食べ物にまつわるエッセイ。
思えば自分にも「あそこのそばは美味しかった」「あのシラス丼はいまいちだった」「旅先の風邪で瀕死の時にあのスープに救われた」「あの人がおまけでくれたソース嬉しかった」といった経験があって、良いものも悪いものもネタとして、今の私に生きている。
コロナが流行してそういう経験が減って、旅への好奇心が薄れていたところに、この本。まだまだ世界には味わっていないおいしいものがたくさんある。
『旅ごはん』小川糸
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