『神様ゲーム』 麻耶雄崇
JUNE 4, 2018 Instagram掲載
神様とはどんなものか。
小学校の教室にいるクラスメイト鈴木君で、全てを知っている存在だとしたら。
猟奇的猫殺しの犯人に天誅を下せるんだとしたら。
そんなお話。確か古畑任三郎も犯人がストーリーの最初に明かされるから、ロジックを追ってアリバイを崩すのが、面白いところ。
この話も、鈴木君が犯人を主人公の芳雄10歳に明かすから犯人はわかっている。じゃあアリバイ崩しが面白いのか、というとまたちょっと違う。読み始めてすぐに「これ面白い、でも寝る前に読むのやめよう(猫殺しが夢にでたらやだから)」と思ったんだけど、何が面白いんだろう?設定とそれを最大限に活かしたストーリーじゃないか。絶妙に設定されたルールのゲームを観戦してるような。
最後の最後に「え、そっち?!」とまんまとはめられていたことがあって舌を巻く。これぞミステリーの醍醐味。内容自体は違うんだけど、読後感は極めて爽快。
穂村さんの読書日記にあって、穂村さんがすぐ続編を買いに行った本。私は早速図書館で続編を予約した。
18. 神様ゲーム
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