いい出せず、1月が終わろうと…
朝から、生豆が届いた。ああ、また寝てる間に注文されてしまったと思いつつヤマトの送り状にハンコをつく。よいしょと、箱を押すと20kgとわかる。私が焙煎の練習をするためには、まず生豆を取り寄せることから始めないといけないのだが、何kg取り寄せるかと、ワニさんに一緒に注文して欲しいとなかなかいい出せずにいる。
人は一人では生きていけない。
よく聞くセリフである。実際、親しくなるならないの問題でなく、人が生活していく上で多くの人々の協力のもと経済が成り立っている。そして人は人との接点が多いほど幸せをより多く感じるらしい。
実際、苦労もあるだろうけど、生まれてきたのだから、できるだけ多くの人と知り合う方が楽しいと思えど、あえて後半の人生は、その逆を生きてみてもいいのではと思う昨今。本当に自由に生きることの真意を見極めたいと思っている。よって、東京の小さなコーヒーアトリエから、できるだけ人と接することなく自分と向き合いながらコーヒーの味を探索しようと思っています。そして、これを読んでくれる人の励ましが私の外部との交流点です。
だから、最初に買う豆もワニさんを頼らずの方がいいのか、頼った方がいいのかといい出せず1月が終わろうとしている。あまりたくさん購入してもアトリエのサイズは限られている。ワニさんのところにちょこんと間借りするのでしばらくの味だは間借り見習い人なのでマガリコーヒーといったところだろう。
コーヒーはムズカしいけれど、わかると楽しい。ドリップも初めはちんぷんかんぷんだったのが今や人に教えられるようになった10年間の修行の賜物である。だから今度はもう一歩踏み出したところからコーヒー人生を踏みしめてみたいのである。グアテマラのピーベリーと共に。
甘くて切ないほろ苦さ、かがやく人生の味わいを。