珈琲焙煎のヒントはハゼる温度は決まっているのでその温度を見つけること
朝から気が重かった。今日から私の焙煎練習が始まる。アパレルデザイナーだった自分はどこへ行ってしまったの?もう50歳。まだまだ、現役で活動できてたな…とこの10年を振り返るがワニ嫁ということを職業とし、生業に変えたので仕方がない😮💨w。
まさか自分が本格的な焙煎をするようになるとは10年前の私は思ってもみないのだが現実問題始まりました。ちょうど10年前ワニさんの仕事を把握するために焙煎の一連は3年研究しているので、全くの初心者扱いにはされないのだが教科書があるわけではないので、作戦が必要であった。
朝ごはんを食べ終わるとワニさんが「今日はどんな作戦練ってるの?」と聞くので「ノープランです」と作戦を隠した。
noteでは作戦を隠す必要はないので真面目に書くと、最初の3分間は余熱で豆をたためてそれから火入れを始めて弱火でじっくりコトコト煮るような感覚で徐々に火を強くしつつしっかり中まで火を通しそれから全体を焼き上げる作戦である。
(うまくいけばワニさん驚くぞ🤫思っていた)
焙煎機は8kgでその大きな窯で3kgだけ焼くのはとても難しいが、いかに大きな窯で少量を上手く焼くかを課題としている。もともと
「俺と同じ味が焼けるようにならなくていい。自分が美味しいと思う味を焼けるようになって欲しい」
との希望なので
なんでもワニさんならしないであろうことを挑戦しようと。
初日一発目はド派手に黒焦げも面白いのではなきかと思い、結構(いい意味で)気抜けに始められたが、見守隊のワニさんが一番ハラハラではなかろうか?
さて今日の焙煎メモ。
・最初の窯の温め(火入れ)時間を計るためストップウォッチを押す。窯を温める時間を計らないといけなくはないが、一応計るクセをつけて欲しいとのこと。
・ダンパーは閉め、コンセントを差して電源を確保。
・左右ボタンがあるが左側のボタンを押すと窯が回り始める。
・回ったのを確認して小窓を開け(換気)ガスの栓を開け火をつける。
火力は今日は3kgなので220度まで温めるように指示が出た。ガス圧でいうと1,8圧(やや強め)で温めた。
思っているより早く温まって驚いた。今日はチェーンソーマン2がジャンプ+で更新された2月22日晴れではあるがやや寒い日なのにこんなに早く温まるものかと感心する。
焙煎機の豆を入れるところに生豆を早く入れすぎたので今度から窯が温っまてから入れるように注意!
窯が100度まで冷めたら生豆を投入すると自分で決めて開始。
・豆が落ち切ったら必ずその口を塞ぐこと。
・3分間火をつけないまま生豆を温めようと実行したら思いの外窯の温度が下がり過ぎて驚いた。
・6分目、火を点火一番弱い日で3分間焼くダンパを1個開く。
・12分間になるまで3分刻みで徐々に火を強くしていくがスタートが弱かったのと熱が弱すぎる=思ったよりそんなに豆が柔らかくなりにくいと気がつき質問するとそうですと返事が返ってきたが気にしない。
・15分目、少し火力を上げダンパーを2にする。(16分でやっと100度の窯の温度)
・18分目からこれは火を強くしないとなかなか先に進まないと思い火力を自分が思っているより強く進めていく
・24分で1ハゼが予定より早く始まってしまい(私の予定では27分から始めたかったが)始まったら仕方がないとハゼが最低2分間は続くように火を弱めたのか強めたのか頭は混乱(笑)
・ハゼの休憩はなくそのまま2ハゼが始まってしまって
・自分の本能のおもむくままここ!といううところで窯から出した
後半何度か火を弱火にしようとすると消えてしまいワニサポートがいくばくか入りましたが、8kgの焙煎機で3kgを焼けるようになる作戦自体はいい方向と私もワニさんも認識の結果。
急いで冷まして試飲。
飲むと、珈琲の味がするではないかと慄く。それも普通に美味しくて笑ってしまった。どうですか?とワニさんに確認すると
「最初にしては良く焼けてるが昔の珈琲の味だね」
と笑われた。
私の作戦は難しいと言われている8kgの焙煎機で3kgが完璧に焼け、それもやや浅煎りで!なので昔の味を求めているのではなく南国のフルーツの味わいをほんわか感じさせるしっかりとしたプレジュール珈琲なのである。
仕上げのハンドピックをして特大ワニ缶の中にいくばくか寝かせ、残りは珈琲好きの叔母と田舎の友人に送った。これから、生豆の仕入れもやや心配だが焼き上がった珈琲豆の嫁ぎ先が私の悩みの種になるだろ。
今度は3月1日ごろ練習しようかと言われたがその日は新宿伊勢丹のレセプションの為私の体は空いていないことを明日伝えようと思います✌️
ああ、やっぱり珈琲ってムズカしい。だって、普通に美味しいではダメで、私が美味しいと心の底から思う味を見つけることがスタートなのだから。珈琲よりお菓子が好きな私にとってなにより難しいのでは?