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いつも時間的な余裕がない?
完璧主義の人は、時間的な余裕がない。
上手に力を抜く人は、ゆとり時間をつくる。
この前、とある安倍総理のビデオが多くのSNSに流されています。その福利厚生に対して多くの方がきっと羨ましく感じているでしょう?超多忙な日本国の総理大臣は、どのように時間を過ごしているのを興味はないでしょうか?
2013年4月18日、安倍晋三総理が日本テレビの情報番組「スッキリ!」に生出演した際に、視聴者からの質問に答えていました。平均睡眠時間は6時間。0時に寝て6時に起きるそうです。
夜、時間がある時は海外のテレビドラマを1時間観ると答えていました。「メンタリスト」や「24」を観て、非日常性の中でストレスを解消しているそうです。
確かに、政治の世界で様々な問題や課題を抱えて、巨大なプレッシャーの中で生きている安倍総理にとって、一時的に頭を空にできる良い習慣なのでしょう。
そして、その後、警察小説などの小説を読むのが趣味だそうです。安倍総理が『海賊と呼ばれた男』(百田尚樹・著 講談社)を発売から間もない頃に絶賛されていたのを憶えていますが、あの多忙な毎日の中で、小説を読む余裕をつくっているのです。
そして、そのゆとりは自動的に生まれているわけではなく、意図してつくっている のでしょう。そうしなければ、政治・経済において国家の運命を決する判断が鈍ってしまうからではないでしょうか。
ゆとり時間が効率を上げる
安倍総理の責任の重さや業務量を考えれば、私たちが余裕を持てないと主張するのは少し気が引けます。
しかし、実際、完璧主義の人は、いつもバタバタして時間に追われています。ゆとりを持つぐらいなら、その前にちゃんとやるべきことをやってしまおうというマインドがあるからです。追い立てられているという表現が正しいかもしれません。
一方、上手に力を抜ける人は、安倍総理のようにしっかりとゆとり時間をつくります。時間的なゆとりと精神的なゆとり両方です。いろいろと見てきた優秀なビジネスパーソンも、多忙な中でゆとり時間をつくるのが上手でした。そして、それが精神的な余裕になり、冷静な状況判断につながっていました。
忙しい毎日にも、ふと安らげる時間をつくりましょう。「お笑い番組を観る」「お風呂で湯船に浸かって好きな漫画を読む」などで良いのでしょう。このゆとり時間が、きっと自分自身や状況を客観的に眺めるきっかけになるでしょう。