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念のためにとモノを溜め込んでいないか?
完璧主義の人は、念のためにとモノを溜め込む。
上手に力を抜く人は、余分なモノはどんどん手放す。
下記の一部はまたもフィクションですが、よくある話です。(しかし、"私"の部分は本当に"私"自身です・・・)
デスクの上にはどんどん書類が溜まっていく。引き出しも、もういっぱいで置くところがない。雑然とした仕事環境では、モノを探すのに一苦労。探す時間だけで、1日どれくらいの時間を消費しているのだろうーーーこれが5年前の私でした。
「念のため、取っておこう」
「捨てた後で後悔したくないから」
こんな心の声に負けて、どんどんモノが溜まっていきました。
一方、上司のデスクはいつもモノがなく、すっきりとしていました。片付けの心得を聞いてみると、
「必要になったら、お前たちに聞けばいい」
「情報は頭の中に入れておいて忘れたらまた手帳から引けばいい」
「必要なモノはすぐにファイルしているよ」
要はその場で、取捨選択が的確にできていたのです。
手放すことが最善主義のトレーニングになる
取捨選択とは、辞書で意味を引くと、「悪いモノ、不必要なモノを捨てて、良いモノ、必要なモノを選び取ること」とあります。仕事ができる人は、取捨選択の達人です。
まず、捨てるためには、必要なモノを選び取る判断力が重要です。そして、捨てる勇気と習慣もなければ、モノや仕事の枝葉末節を全て抱え込み、精神的、空間的余裕がどんどんなくなっていきます。
完璧主義の人は、念のためにと全てを取り込もうとするあまり、選択の基準が明確ではありません。
そこで、仕事の取捨選択と通じるところがある、モノを捨てる行動を通じて、心身ともに整理された状態を保ちましょう。
まずは、デスク周りをすっきりさせて、空間的余裕を作ってみてください。
捨てる強制力を持たせるために、週に1回、捨てる日を作るといいでしょう。「これは念のため・・・」と思ったら、「念のためとは何が起きることをそう手しているのか?」「それはどれくらいの頻度で起きるのか?」「捨てて問題になるとしたらどんなことか?」と自分に問いかけます。そして、どんどん手放していくのです。
取捨選択思考は、思考習慣です。旅行に行く際などに鞄を一回り小さく制限することでも、力を抜くためのトレーニングになります。