義務感で自分を動かされていないか?
数年前まで私は海外旅行に行く際、必ず事前にプランを作ります。
しかし、そのプランに基づいて旅行をすると決めると、プランにあるすべての場所に行かなければ気が済まなくなります。(よくある場面でしょう。。。)
本当は楽しむため、リラックスするために海外旅行に行っているはずなのに、自分の決めたプランを減らすことができず、折角の良い景色が目の前にあっても、次の場所へ出発しなければと焦ってしまう……。
本末転倒なのですが、義務感で動いてしまうメカニズムの罠から抜け出せなくなってしまうのでしょう。
義務感で動くと、楽しいはずのものも辛い作業になり、多くのエネルギーを使います。こんな経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?
上手に力を抜く人は、「旅行はあくまで楽しむもの、刺激を得るもの」とテーマを決めて、プランを作ります。プランそのものをゆるく作っておき、現地で良い景色の場所があれば、そこに留まり、いい雰囲気のカフェが見つかれば一時間ぐらいお茶をします。
本来の目的である「リラックスと非日常生の体験」というテーマを持って、旅行プランを柔軟に変更して楽しむのです。
義務感ではなく、ワクワク感を持つ
プロセスをきちんとこなすことに集中する完璧主義の人は、一度決めたらその内容を「すべきこと化」してしまい、柔軟に変更することが苦手です。決めたことに縛られ、義務感で自分を動かしてしまうのです。
好きな仕事や得意な仕事でも、「納期やプロセスをいつまでにクリアすべきか?」と義務化して自分を追い込みます。この場合、精神的にも余裕やゆとりはありません。このように言っている私も、好きな仕事のはずなのに、がんじがらめで追い込まれている感をふとか抱いたことが多々あります。
一方、上手に力を抜く人は、「楽しい」という気持ちを、うまくモチベーションに変えながら仕事を進めるので、ストレスが少なく集中力も高まり、生産性が向上します。
これが義務感とワクワク感の原動力の違いです。
プロセスを楽しむためには、先の不安を一度脇に置いて、目の前のことに100%集中することです。タイマーで時間制限を設けると、設定している時間よりも先のことを忘れ、今の作業により没頭できます。