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特集 – 成長の曲線
当章の21節にて取り上げた孫泰蔵さんの「ぶっちぎりタイム」「がっかりタイム」節があるように、今章の特集もそれについて、さらに心理学の学習理論を軽く踏まえたうえで、少し掘っていきましょう。
成長を想定するとき、努力をすればすぐに現れるものだと考えがちなので、通常、下図のAのような直線的な上昇をイメージするでしょう。しかし、効果の高い仕事は一定の成果が出るまでに、下図のBのような二次曲線的な動きをします。
この想定の成果と実際の成果の差がある期間が「がっかりタイム」です。これは成長のために耐え忍ばなければならない、一見報われない期間です。しかし、この期間を耐え忍んでこそ、「ぶっちぎりタイム」が訪れます。
つまり、中長期的な視野でプラッシュアップをしていくという思考があるかどうかで、現れる成果は変わってくるのです。
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