創業期の会社で1人目のフォロワーとして踊るとはどういうことか
はじめまして。株式会社unnameの青木です。
最近、中田敦彦のYouTube大学で「フェルマーの最終定理」を視聴し、数学には「ロマン」が詰まっていることを目の当たりにして感動を覚えています。
今回は「1人目のフォロワー」についてお話ができればと思っており、こちらの動画の内容を少し拝借しています。ご存知の方も多いかと思いますが、デレク・シヴァーズさんがプレゼンする「社会運動をどうやって起こすか」です。
この動画では
社会運動を起こすのであれば、最初に行動を起こす人も重要だが、その後に続く1人目のフォロワーがいることで最初に行動を起こした人がリーダーになる。だからこそ、この1人目のフォロワーが重要である。
と伝えており、それを分かりやすく「踊っている人たち」を通して上記のことを解説しています。
今回は「社会運動を起こしている」というお話ではなく、創業期の会社という観点から「1人目のフォロワーとして踊るとはどういうことか」をまとめており「1人目のフォロワーになった自分がすごいでしょ!」という内容ではもちろんありません。笑
実際に僕は株式会社unnameに入社した社員の順番でいうと3番目であって自分がフォロワーであるという自覚もないです。(結局今は代表とフルコミットが僕だけになってしまいましたが笑)ただ改めて振り返った時に1人目のフォロワーに近いことをしているなと思い、今回noteにまとめています。
この1人目のフォロワーに近いことをしている結果、何が体験できていて何が得られるのかという事実と考察、学びなど様々な観点を通してお話ができればと思います。色んな企業が存在する中、あくまでも僕自身が株式会社unnameでのお話なので、これからお話をすることは全ての企業も同様であるとは思っておらず個人の見解です。ただもし創業期の会社に入社を検討しているという方がいればこのnoteが一つの参考にして頂けますと幸いです。もちろん他の方々も是非、一読いただけると!(同じ状況の方にもぜに読んでいただきたいです)
総合格闘力が凄まじく伸びる
まず創業期ってどんなことな状況なの?から説明をさせていただきますが、一言で表すと「未知」です。事業計画を作成し状況を見立てることはもちろんしますが、あらゆる問題が勃発しそれを解決したと思ったらまた新たな問題が発生します。いや、正確に伝えると一つの問題を解決しようとしている間に10個くらいの新たな問題が降りかかってくるイメージです。「問題のバーゲンセールか」とツッコミを入れたくはなりますが、ツッコミを入れている暇もありません。僕自身前職ではマーケティングを活用した営業活動を行っていましたが、「僕、マーケティングと営業しかやったことないっすよね…」なんて言っていたら価値は0です。とにかくあらゆる事象に対して「なんとかする」しかない状況です。
あらゆる事象に対してとにかく「なんとかする」ので必然的に自分の業務の守備範囲は広がります。もちろんその業務スペシャリストとしてお仕事をされている方達と比べると圧倒的にスキルは劣りますが、大枠の理解ができるようになってきます。ここで改めて2020年4月入社をして改めて自分がやってきた業務ざっくりまとめてみました。
基本的に一つの業務を行っていることはなく、何かしら同時並行で仕事を行っています。画像には表すことができない細かい業務を含めるとかなり多岐に渡ります。それこそ人事の経験、バックオフィスの経験は僕の社会人経験では皆無でしたが、会社を前に進めるためには必要なのでとにかくやります。未経験だからできませんというより「どうやったら進めることができるのか」という思考でとにかく色んな方達のアドバイスをいただきながら行っていきます。気付いたら会社のヒト、モノ、カネについてある一定のことを理解ができるようになっている感じです。(もちろんまだまだ及ばない部分が多いです)「会社経営とは」というものの大枠が理解でき、かつそこに対して知見を持ってコミュニケーションを取れるようになるのが創業期で1人目のフォロワーになることに対して得られるものだと思います。
逆説的にはなりますが、「◯◯のスペシャリストになりたい!」という想いだけの方はあまり向いていない可能性が高いというのが僕の見解です。その会社が行っている業務、株式会社unnameでいうとマーケティング支援を行っているので「マーケティングのスペシャリストになりたい!」だけだとちょっと難しいなと。もちろん業務の多くがマーケティングに関わることなのでその能力というものは業務を通して培われていくと思いますが、それだけをやっているのであれば業務委託と何が変わるのか?というお話になってしまい、厳しいなという印象です。さらにこれこそ個人的な見解が強いですが、「成長したいんです!」という目的が最初に来る方は創業期に向いていないと思っています。
成長するために業務があるのではなく、とにかく業務を進めていく中で勝手に成長していることがほとんどだからです。かつ成長にはフィードバックが必要不可欠だと思いますが、創業期では関わる人が少数なので、何もしないでフィードバックが受けられる環境はありません。フィードバックを社内、社外含め自ら受けにいくという能動的なアクションが必要です。じゃあ社外の人の誰にフィードバックを受けるの?という選択からその人に実際にお願いをし、時間をいただくというある意味、貪欲さがなければ成長ができないです。「個人が成長するための土台を整えていく」ところから創業期は始まるので成長したいが最初の目的だと難しいなと僕はこの約1年で感じております。
では、どのような人が向いているのか?というと「会社のミッション、叶えたい世界に共感しそれを一緒に創っていきたい!」という人にとっては創業期の企業に向いていると思っています。ここの部分については次の章で詳しくお話します。
会社の言葉を創ることができる
先ほど前の章では「会社のミッション、叶えたい世界に共感しそれを一緒に創っていきたい!」という人にとっては創業期の企業に向いているとお伝えしましたが、具体的にどういうことか。ここで少し本題からズレたお話をさせていただきます。とても重要なことなだと思っているのでお付き合いください。「言葉」というものの認識についてです。
「言葉」は人に物事を伝える上で便利である一方、とても難しいものだなと感じます。どういうことかというとここで唐突ですが、「ピンク色」をぜひ想像してみてください。
…
はい、ありがとうございます。このnoteにお付き合いくださり、ピンク色を想像してくださった方、誠にありがとうございます。そのまま最後まで読んで頂けますと幸いです。想像していない方は、今ここで最後まで読んでいただく呪いを少しだけかけたのでご容赦ください。安心してください。少しだけです。
冗談はさておき、「ピンク色」は下記画像のような色、もしくはこれらに近い色を想像されたのがほとんどだと思います。
ここで何を伝えたいのかというと同じ言葉でも「A」のピンクを想像する方もいれば、「B」のピンクを想像する方もいる。または「A」と「B」の間にあるようなピンクを想像されている方もいる。当たり前のことを言いますが、「言葉」はその人が歩んできた人生によって大きく受け止め方が変わります。
ここで話を戻します。「会社のミッション、叶えたい世界に共感しそれを一緒に創っていきたい!」という人にとっては創業期の企業に向いているとお伝えしました。その背景としては会社のミッションや、叶えたい世界で使用している言葉を1人目のフォロワーとして創業者と何度も議論をし磨き込んでいくということは1人目のフォロワーができることだと思います。この議論し磨き込んでいく中で自身はどういう人間であるかを理解し語る必要(どうミッションを捉えているか)があります。
具体的にどういうことか。例えばですが、僕は株式会社unnameのこのミッションに強烈に共感し入社を決意しています。
ここで「update your peak」ってどういう状態?ということを弊社代表と話をします。(話が盛り上がって帰るタイミングを失うこともありました笑)
代表の中にある「update your peak」という状態、僕の中にある「update your peak」という状態、共に人生の中で培った経験や学びから「update your peak」という言葉を理解しているためそれぞれが感じている言葉には若干の違いがあります。またこれらは入社前だけで解決できるものでもないです。(できるだけすり合わせることは重要ですが)この会社のミッションの解像度を上げるために議論をする過程で、
・自分は過去の経験たちをどう意味付けしているのか
・自分はどんな人間で何を感じているのか
などなどを話をする時間が増えるので必然的に自己理解がものすごく進みます。その自己理解の過程で「自分は◯◯の現象に対して□□の感情を抱く」など価値観の発見がとても多いのが創業期の1人目のフォロワーとして得られることだと思います。もちろん2,3人目のフォロワーでも同じように議論し磨き込み自分の価値観の発見はできます。ただ創業者と1人目のフォロワーで行う議論は、創業者が伝えている「言葉」を1人目のフォロワーと議論をすることで初めて会社が伝えている「言葉」になると思っており、その過程を体験できるのは1人目のフォロワーの特権であり唯一無二なものだと思っています。逆に、ただただ「ミッション、叶えたい世界」に共感した人というのはただの共感なのでぜひそこで自らが何を感じているのかを考えるのがいいと思っています。
創業フェーズに関わっている皆様と繋がりたい
今回のnoteでは(と言っても2投稿目ですが…笑)
創業期の会社で1人目のフォロワーとして踊るとはどういうことかについて大きく2点
・総合格闘力が凄まじく伸びるということ
・会社の言葉を創ることができるということ
だとお伝えしましたが、もちろんこれ以外のことも創業期の会社にフルコミットで働くということで体験できること、得られることが莫大にあります。ただ僕自身がその中でも強いて上げるなら何かを考えた時に上記2点のことを頭に思い浮かべました。もしこのnoteを読んでくださっている人たちの中に、創業期で働くことを検討しているという方がいれば少しでも参考になれば嬉しいです。
逆に「いやいやもっとこういうものがあるよ!」と感じてくださった創業期に創業者と深く関わっている方。そういう意見は大歓迎です。もしろ僕はそういうお話をもっとしたいと思っています。なので僕はそういう人たちとぜひ繋がりを持ちたいです。欲をいうとそういう人たちだけのコミュニティを作り、そこに自分の会社の状況を共有したり、相談をしたりすることができれば、もっともっと今より面白い観点が見つかるのではないかと思っています。少しでも興味ある方がいればご連絡をお待ちしております!
【青木連絡先】気軽にご連絡ください!
▶︎mail: kyohei_aoki12@unname-inc.com
■株式会社unname
株式会社unnameは「Update your peak」というミッションを掲げ、世の中のあらゆるものをアップデートする事業を創り出す企業集団です。マーケティング思考を活用し、企業の課題解決(アップデート)に貢献します。
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